【THE FOURCE vol.2】ATSUSHI、KOHKI、佐藤タイジ、坂本雅幸によるスペシャルセッションが二度目の開催

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2020年11月20日に「晴れたら空に豆まいて」で開催されたセッションイベント『THE FOURCE』。

舞踊家のATSUSHI、BRAHMAN & OAUのKOHKI、シアターブルックの佐藤タイジ、和太鼓奏者の坂本雅幸という異色の面子によるセッションを目撃した音楽ファンや関係者の評判は上々で、再共演を望む声をあちこちで耳にしていたが、今年の4月9日に同会場で2回目の『THE FOURCE』が早くも実現。

ATSUSHIの自宅にKOHKIが遊びに行った際に意気投合し、佐藤タイジと坂本雅幸に声を掛けたことからスタートしたという『THE FOURCE』。ちなみに前回は、OAUのKAKUEIとMARTINが飛び入りで参加している。

cover photo by KAZUYA KOSAKA


『THE FOURCE』の4人が再び集結

L to R: Taiji Sato (g,b,vo), Masayuki Sakamoto (taiko-1), Atsushi (odori), Kohki (g)
photo by KAZUYA KOSAKA

前回同様、今回もKOHKIの誘いを受け、代官山の「晴れたら空に豆まいて」へ。KOHKI曰く、出演者の4人もこのセッションが再び実現することを望んでいたという。

手指の消毒と検温を済ませて入場。店内で流れている曲が心地よく、身体を小さく揺らしながら客席に移動すると、後方に設置されたDJブースには、2台のターンテーブルを操る濱田大介の姿が。人気コーヒースタンド「Little Nap Coffee」を経営する濱田は、DJとしても知られていて、この日もダブやレアグルーヴのレコードを繋いでいた。

大好きなNATURAL FOURの「Count On Me」が流れたことで上機嫌になり、2杯目のビールを買って席に戻ると、4人の出演者がふらりとステージに登場。濱田が投入したSLY & THE FAMILY STONEの「Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)」に合わせて演奏を始めた。濱田は曲の途中で丁寧にレコードをフェードアウトさせて、生音とミックス。

DJとミュージシャンの素晴らしいセッションから、そのまま本編に突入して「村雨」。電子楽器メーカーRolandの企画の為に坂本とKOHKIが共作し、前回も披露された「村雨」は、『THE FOURCE』のテーマ曲のような位置付けなのだろう。

ステージからフロアに下りて、担ぎ桶スタイルの電子和太鼓Taiko-1を鳴り響かせる坂本雅幸と、美しく舞うATSUSHIに熱い視線が注がれる。

photo by KAZUYA KOSAKA

photo by KAZUYA KOSAKA

続いてOAUの「coffee stain」と「夢の跡」をインストで。どちらも、東日本大震災が起こった2011年に発表された『夢の跡』の収録曲。このミニアルバムを聴くたびに、震災直後から復興支援に尽力する彼等の行動に勇気づけられてきたことを思い出す。3.11以降、OAUとBRAHMANの音楽に救われたのは、私だけではあるまい。

KOHKIが奏でるアコースティックギターの音色に聴き惚れながら、当時と同様の閉塞感に苛まれた現在も、彼等の音楽を必要としていることに気づく。

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佐藤タイジがユーモラスなMCで、会場の笑いを誘う。気候変動に関する理解と行動喚起を目的とする『Climate Live Japan』の賛同者である佐藤にインタビューさせていただいた際にも感じたが、周囲の人間を喜ばせる才能に長けた人である。

佐藤のヴォーカルで「A Song For You」のカバー。カーペンターズやダニー・ハサウェイの名唱で知られるレオン・ラッセルの名曲を終えたところでATSUSHIがステージから去り、「朝焼けのHumanity」を3人で。佐藤が2019年に発表した2ndソロアルバム『My Hero』に収録されたこの曲も前回演奏されたので、この日も聴けるのではないかと密かに期待していた。

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続けざまに次の曲が始まると思いきや、佐藤が「ATSUSHIは、俺の歌では踊らないのね(笑)」と言ってATSUSHIを呼び戻し、スモーキー・ロビンソンの「Ooo Baby Baby」をカバー。戻ってきたATSUSHIの魅惑的な舞から目が離せない。

そして再び「Tinte」「Where Have You Gone」と、OAUの人気曲を2連発。前回、KAKUEIとMARTINが飛び入りしたこともあり、『THE FOURCE』で聴くOAUの楽曲が違和感なく耳に届いてくる。

本編最後は「夢とトラウマ」。前回のセットリストには組み込まれていなかったシアターブルックの楽曲が聴けるとは! 全く予想していなかったので、ファンとしては嬉しい限り。

photo by KAZUYA KOSAKA

アンコールを受けて4人が登場。そして、客席にいたKAKUEIを呼び寄せる。ステージに向かうKAKUEIは、既にパチカを手にしていた。アフリカのアサラトという打楽器の流れをくむパチカの開発に携わったKAKUEIは、いつでもセッションできるように、パチカを常に持ち歩いているという。

photo by KAZUYA KOSAKA

ラストは「村雨」を再演。4人のミュージシャンがかき鳴らす爆音に合わせて、ATSUSHIが力強く舞う。音が鳴りやんだ瞬間、熱演を終えた彼等に割れんばかりの拍手が送られた。

5人がステージを去った後も、イベント終了時間まで濱田のプレイが続いた。DJブースの周りには出演者や関係者、遊びに来ていたバンドマン達が群がり、濱田が針を落としたレコードについて語り合っていた。こんなご時世でなければ一晩中続いただろう。コロナが一日も早く収束することを心より願う。

photo by KAZUYA KOSAKA

(撮影・上坂和也)
(取材/文・五辺宏明)


THE FOURCE
2021年4月9日 @晴れたら空に豆まいて

1. Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)
2. 村雨
3. coffee stain
4. 夢の跡
5. A Song For You
6. 朝焼けのHumanity
7. Ooo Baby Baby
8. Tinte
9. Where Have You Gone
10. 夢とトラウマ

[encore]
1. 村雨


ATSUSHI (odori)
KOHKI (guitar) – BRAHMAN, OAU
佐藤タイジ (guitar, vocal, bass) – シアターブルック
坂本雅幸 (taiko-1)

guest:
KAKUEI (patica) – OAU

『THE FOURCE』、3回目の開催が決定!

次回の『THE FOURCE』は、KOHKI氏のお誕生日!

出演:ATSUSHI、KOHKI、佐藤タイジ、坂本雅幸
日時:2021年7月13日(火) ※時間未定
会場:晴れたら空に豆まいて

THE FOURCE vol.1 レポート