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【QOOPIE】インディーズとは思えない高い技術力と豊かな表現力。名古屋栄の路上発4ピースインストバンド

「楽器のみで世界観が表現できる」インストバンドの魅力はまさにこれだと私は思っている。ロックやポップスとの大きな違いは歌詞があるかどうかだ。歌詞がないからこそ表現できる世界もあるのだと、インストを聴くと思い知らされる。今回はそんなインストバン...

【EMIRI】美しく皮肉なこの世界を、日本語詞×シューゲイザーサウンドで描く新世代バンド

二度と戻れないあの日への憧憬。大切なものを手放してしまった自分への失望。遠い異国の惨状を知りつつなにもできない無力感。抱えきれない感情は、生きていれば自ずと増えていく。それをいなして、音という不思議なものに昇華してくれるのが、音楽であるとわ...

【HollowBug】愛とは何か、生きるとは何か……. 哲学的なメッセージ性を内包する4ピースオルタナサウンド

愛とは何か、生きるとは何か。見ず知らずの誰かがそのようなことを急に語り出そうものなら、気恥ずかしくて耳を塞ぎたくなってしまう。しかし、音楽というフィルターを通してなら、愛や生命について自ら熟考してみたり、誰かと語り合いたいと思う時がある。或...

【ハローモンテスキュー】普遍的な日常すらも、ポップな音像と軽妙なワードセンスで色鮮やかに

「ハローモンテスキュー」。かの偉大な啓蒙思想家が時空を超えて思わず振り向いてしまいそうな、そんな愛らしいバンド名に心惹かれる。モンテスキューとはフランスの啓蒙思想家であり、三権分立論を唱え、民主主義の基本原理を打ちたてた人物。学生時代、教科...

【大谷修登】茨城発!最重要アーティスト|無垢さと熱情がほとばしるハスキーボイスのエモーショナルフォーク

北関東の音楽シーンの中でとびっきりの原石を見つけた。「茨城は水戸 歌うたい」。自らをそう名乗るシンガーソングライター大谷修登(おおやしゅうと)。彼を一言で紹介すると「土砂降りの雨」の中にいるような人だ。彼のライブを初めて見たのは今年5月。水...

【一寸先闇バンド】おーたけ@じぇーむず率いる4ピースバンドが放つ、どこまでも洗練された闇

一度聞くと忘れがたい日本語バンド名は数多あるが、なかでも潔くて奇妙なのがこの「一寸先闇バンド」。シンガーソングライターのおーたけ@じぇーむずが自身のワンマンライブ『一寸先、闇』で集めたバンドメンバーに惚れ込み、そのまま2019年に正式に結成...

【PRAY FOR ME】ライブが好きで、音楽が好きで——ただそれだけに込められた有り余る熱量と純粋さ

様々なデジタルテクノロジーが発達した現代、音楽というカルチャーはどこまでもライトに、ポップに、シャープに、そしてスタイリッシュに。世の中を席巻する、そんな圧倒的多数のミュージック。それらも確かに魅力的だけれど、私の中にはいつだって、どこかで...

音楽ライター本気推し! 令和注目の若手バンド&アーティスト【ヂラフのFIND OUT! アーカイブ#1】

いい音楽は誰よりも早く知りたい。そして我が物顔でひとりじめしたい。でも、「この感激をみんなと共有できたらいいのに」とか「いつか大きなハコで演奏する姿が観たい」とかいろんな欲に負けて、結局は声を大にしておすすめしてしまうのが音楽好きの性だ。ヂ...

【FiSHBORN】いつかの日のきらめきをなぞりながら

心がさみしいとき、人はやさしい光で包んでくれるような音楽を求めてしまう。それはネオンサインのような人工的なまぶしさではなく、湖に浮かぶ夕日のような、ナチュラルなやさしさを放つ音楽。FiSHBORNは、そんな音楽を届けてくれる。言葉の力を大い...

【BEAKS】「あの頃」の、大切な日々をグッと引き寄せる音楽

〈あの頃の青を探して〉という、筆者の好きなキャッチコピーがある。青春18きっぷのポスターの中にあるステキなコピーのひとつで、ある本を読んでこのコピーと出会った。ポスターの美しいビジュアルはもちろんだが、それ以上にこの言葉が心の奥にじっと残っ...

【Alfred】ひと味違った、斬新なカバーソングを奏でる!

私たちはなぜ新しさばかり求めるのだろう。変化の激しい世の中では、誰しもスマートフォンのような画期的で新しい製品の発売を期待していて、新しいサービスも期待する。新しいお店も、新しい服も、新しい音楽もどんどん期待してしまう。新しさが無いと枯渇す...