【PUSH!! by TuneCore Japan #5】COCO(デュオ) / Fried Banana Shop(バンド)|2024年2月の最旬インディペンデントアーティスト

望月 柚花

望月 柚花

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大手レーベルや事務所に所属せずに音楽活動をおこなう「インディペンデント(独立)アーティスト」を対象に、楽曲配信や活動サポートなどのサービスを提供しているTuneCore Japan。

ジャンル問わずさまざまなアーティストのパートナーとして伴走するTuneCore Japanが、いま最もプッシュしたいのはどのインディペンデントアーティストなのか。

この連載では、TuneCore Japanが選ぶ最旬アーティスト数組の中から、ヂラフライターがグッとくるアーティストを毎回2組ずつ厳選してご紹介。

第5回は、渋谷から独自のカルチャーを発信するエンターテイメントデュオ【COCO】、多方面のミュージシャンとのコラボでジャンルレスな音楽性を育む【Fried Banana Shop】にフィーチャーする。


COCO

ポジティブマインドで生きてく

慌ただしい日々を過ごす中で、心身がぐっと重たくなる時がたまにある。栄養のある食事、質の良い睡眠、適度な運動。大抵の場合、肉体はそれで元気になるが、じゃあ心はどうすればいいのだろう。

COCO(ココ)が今年1月にリリースした、日本のkawaiiカルチャーを詰め込んだような世界観の『こにゃにゃちは WORLD』は、とにかく明るくポップな楽曲だ。心が疲れた時に聴くと、ビタミンが浸透するかのようにさっぱりと元気になれる。

年齢、性別、生まれた国、肌の色や目の色、育った文化などが違っても、それぞれが特別であり、そこに線など引かれていないのだと感じる。そして、誰かが特別であるように、自分自身もかけがえのない存在なのだということに気づかせてくれる。

低めの美声とラップパートの格好良さは、可愛いアーティスト写真、MV、衣装からは想像できないもので、そのギャップが彼女たちをさらに力強く光らせるのだと感じた。

『こにゃにゃちは WORLD』
COCO
youtube動画
「kawaii」だけではない魅力

YouTube公式チャンネルでは、MVのほか、撮影のオフショットから制作風景、ヒット祈願で滝行をする動画などが配信されている。随所にみえるユーモアも、COCOの深い魅力のうちのひとつだ。

彼女たちは常に前を向き、好きなカルチャーを愛し、明るさと情熱と大きなパワーを持って、自分たちの音楽を作っている。それは暗い時代を照らし出し、聴く人の心に鮮やかに届き、世界を変えていくものだと思った。大袈裟ではなく。

これから先に伸びる道を明るく輝きながら切り開いていくアーティストとして、今後も注目し続けていきたい。

INFORMATION
PROFILE

COCO

”Let’s play with COCO! ” 
悩み事なんて吹き飛ぶようなポップ+αキュートな楽曲が魅力のエンターテイメントデュオ。渋谷を拠点に独自のカルチャー”COCO的Style”を発信!

MESSAGE

3/1(金)PLAYLIST presents「ヘッドフォンを外してvol.7」@豊洲PITにO.A.で出演します。
ぜひライブお越しください!
YouTubeでは毎週2本動画投稿をしているのでぜひ素のCOCOを見てください!
ライブやSNSでCOCOと遊ぼうよ!

音楽配信サービスでCOCOを聴く

Fried Banana Shop

記憶の深くを静かに見つめて

喧嘩をしたわけでもなく、意図的に距離を置いたわけでもない。ただなんとなくいつの間にか疎遠になって、気づいたらもう会えなくなっている人がいる。

そんなことを思い出す時、ふっと心の中が静かになる。そこにあるのは後悔や感傷や懐かしさではなく、静かに寄せて返す海を見ているような、そういう感じ。

『Videotape (feat. Teruko Konse)』は、繊細な音が重なってできているトラックと、それにぴったり歩調を合わせる深く柔らかな歌声が印象に残る曲だ。淡々としているのに叙情的でもあり、ミニマルなのにとても豊かで、聴くほどに深みを増していく。

感情的ではないし、冷淡でもない。美しいだけではないし、繊細なだけでもない。忘れていたはずの領域、あるいは記憶の奥深くにそっと触れられるような、心の最深部にするりと流れ込んでくるような、そんな感覚を覚える楽曲だ。

『Videotape (feat. Teruko Konse)』
Fried Banana Shop
youtube動画
個性を失わず、表現の幅を広げていく

Fried Banana Shop(フライドバナナショップ)の音楽、あるいはその活動は不思議だ。様々なアーティストとコラボレーションすることで彼らの持つ「面」は増えていって、より複雑な多面体となっていくように思える。それでいて持ち味や個性が薄れることは決してない。「らしさ」をしっかりと保ちながら、姿形を変えていく。

自分らしさを見失うことは容易である。足並みを揃えて、前にならえをしていれば、ある程度はうまくやっていける。でもそれを続けると、自分が薄くなって見えなくなっていく。

物体の輪郭を捉えて絵を描いていくように、彼らの音楽を聴いていると自分のアウトラインがはっきりしていくのがわかる。何が好きで、何が嫌いで、何を大切に思いたいのか。

生きていくには自分を薄める必要がある時があって、薄まったと思う時や輪郭を見失いかけた時、彼らの音楽を聴く。そうするとちゃんと自分に戻ってくることができる。

様々な人と楽曲を作りながら、自分たちのアウトラインを損なうことなく複雑さを増していく。Fried Banana Shopは、これまでにないそんなアーティストであると感じている。

INFORMATION
PROFILE

Fried Banana Shop

Fried Banana Shopは、Yoji(Sax.)、Tomo(Gt.)、Ryuju(Dr.)の3人により2021年に結成。それぞれのルーツであるJazz, R&B, Funk, Rockなどの要素をミックスし、独自のインディーポップサウンドに昇華させている。 また、ボーカルやラッパーをはじめ各方面のミュージシャンとコラボレーションすることで、その音楽性はジャンルにとらわれない横断的な広がりを見せる。ライブを中心に、主に都内のクラブイベントを中心に活動しており、既存のバンド形態に囚われない多様な演奏表現を行う。主催イベントでは初回で100人超の動員を記録し、着実に支持を集めている。

RELEASE

Fried Banana Shop
5th Single『Paralysis (feat. Shöka)』
2024.2.28 配信開始

配信 / ダウンロード

音楽配信サービスでFried Banana Shopを聴く

(文・望月柚花)


TuneCore Japan

自分で作った楽曲を、利用者であれば、『誰でも』世界中(185ヶ国以上)で55以上の配信ストア・プラットフォームへ配信できる、米音楽配信ディストリビューションサービス『TuneCore』の日本版。2012年10月より、日本でのサービスを開始しており、アーティストへの還元総額は393億円を突破。「あなたの音楽でセカイを紡ぐ」のビジョンのもとアーティストをサポートし、音楽の素晴らしさを世界中に広めるため、積極的にサービスを展開しています。