【pluck.】いつまでも消えない、やわらかにきらめくものを抱えて

望月 柚花

望月 柚花

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「忘れる」のは「捨てる」ことだと思っていた。でもどうやらそれは違うらしい。ささいなことがきっかけになってあの日の風景を思い出す。

忘れたからといって捨てたわけではないのだ。

pluck.の音楽はどこか懐かしくあたたかく、聴くたびに記憶の引き出しが開けられる感覚をおぼえる。


バイオグラフィー

pluck.(ぷらっく)はYoshitake(Dr.)、Yuya Ishii(Ba.)、くわはらさん(Gt.)、Shohei Yasuda(Vo.)からなる4人組バンド。 メンバー全員が本業を持つ傍ら、場所と形にとらわれない自由な音楽活動を行っている。

2018年に配信限定のコンピレーションアルバム『mona SUITE SPOT ~to the next stage~』に採用されたことをきっかけに活動を開始。

2019年、バンド名を『pluck』から『pluck.』に変更して現在の4人編成になり、2020年12月には新体制となって初めての楽曲「pale」をリリースした。

インスタグラムでは週替わりでメンバーそれぞれが好きなもの・ことについてのコラムを掲載するなど、音楽以外にも独自の切り口で活動している。

過ぎ去っていった遠い夏の記憶
4th single『pale』
youtube動画

pale – pluck. Lyric Video(©︎2020 Photo by 岩倉しおり)

夏が少しだけ寂しいのは、そこに誰かや何かを置いてきてしまったからかもしれない。

pluck.の『pale』は現在の自分から過去にいる誰かに手紙を書くような楽曲だ。それは切手を貼られることもポストに投函されることもなく引き出しにそっとしまわれるだけのもので、自分しか知らない。誰にも見せることはない。そして捨てることもできずにただそこにあり続ける。

写真家・岩倉しおりの作品を背景に手書きの歌詞がのるリリックビデオを見ていると、そのイメージはよりいっそう強くなる。

去っていく夏のような鮮やかな疾走感とそれを見送ることしかできないせつなさ。そこに透明かつ力強い歌声が乗り、いつか見た風景が目の前に現れる。

MESSAGE

「pale」は、写真家、岩倉しおりさんの写真から始まって、完成した楽曲です。写真から感じられる淡い情景やイメージを音楽に変換する作業はとても楽しくて、その作業を通して、長い間、忘れていた僕ら自身の夏の想い出が蘇りました。

「pale」をきっかけに、皆さんが大切にしている夏の想い出を思い出して貰えたら嬉しいです。

Yoshitake(pluck.)

(文・望月柚花)
(写真・Yuya Ishii)


PROFILE

pluck.(ぷらっく)

Yoshitake(Dr.)、Yuya Ishii(Ba.)、くわはらさん(Gt.)、Shohei Yasuda(Vo.)。2018年、配信限定コンピレーション・アルバム『mona SUITE SPOT 〜to the next stage〜』に当時のメンバーで演奏した即興のインストが採用されたことをきっかけに、配信サービスでのリリースを開始。同時にバンド名を『pluck』から『pluck.』に変更し、2019年より現在の4人編成となる。オルタナティブロックやエレクトロ等、各々のルーツに基づいた多岐なジャンルの楽曲を制作。(pluck. HPより引用)

メンバー

Yoshitake(Drums)
Yuya Ishii(Bass)
くわはらさん(Guitar)
Shohei Yasuda(Vocal)

活動開始

2019年(改名後)

主な活動拠点

東京都、山口県

HP / SNS

公式サイト
公式Instagram @pluck.official
公式YouTubeチャンネル