【ginger】島根県松江市から、欲張りで多彩な音色を届けるバンド

きゆか

きゆか

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「いつもの夏」がなかった今年の夏に、「いつもの夏」を届けてくれたのはgingerだった。

夏フェスがなかった。花火大会がなかった。海もプールも泳ぐ気力が無くなり、かき氷の味も忘れかけてしまった。あれだけ暑くてうっとうしかった真夏の太陽が、少し寂しそうに見えなくもない、2020年の夏。そんな夏でも、「ああ、これが夏だ」と心がきゅうっとなったのは『最終』を聴いたときだった。忘れかけた夏の景色が目に飛び込んできて、思わず泣きそうになった。


忘れかけたいつもの夏へ

gingerは2018年4月に結成され、島根県松江市を拠点に活動しているスリーピースバンド。「ポップでありロックであり可愛くてかっこよく汚いも純粋も鳴らしたい」というはちゃめちゃに欲張りなキャッチフレーズを抱えながら、歌いたい音楽をまっすぐ歌っていて筆者はとてもハマった。欲張りはときにまっすぐで、最高の音楽を鳴らしてくれるのだと知った。

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gingerの曲の中で、とくにリピートしている曲が『最終』だ。とくにリピートしているといっても、最近配信されたばかりの曲である。短期間でかなりリピートしてしまうほど、夏の終わりに聴きたくなるキャッチーな曲なのだ。

夏の夜と、花火と、失恋。これらの名詞が並んだ映像は、欲しがっていた夏の景色そのままだった。〈神様よく効く酒でもどうですか だって好き 好きな気持ちに限り大概振られ落ち込んだ〉というはじまりの歌詞は、切ない青春とともに、夏の原点をグッと引き寄せてくれた。〈吹奏楽を聴くとなぜか胸が苦しくなって〉とどんな音にも敏感になったり、〈最終回のドラマを見た 思ったよりずっとショボかった 二人の関係の方がさ、もっともっと幸せじゃないって〉と綴ってしまうほど嫉妬心が湧く。

儚い失恋の気持ちがとても繊細に奏られているそれらの歌詞に触れると、切ない感情を超えて「ああ、夏だなあ」とエモーショナルな気持ちになる。そんなストーリーが現実には少なかった2020年の夏に、『最終』に出会えてとても嬉しく思う。

不器用ながらも、まっすぐな愛を求めたい
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gingerの代表曲でもある『愛を探して』も、お気に入りの曲だ。『最終』とは反対にグッとシンプルで、駆け抜けたくなる純粋な恋愛ソング。

『愛を探して』のように、gingerの織り成す音色はとてもカラフルで、きらきらとしている。けれどたまに『最終』のような辛さの部分を見せてくれるコントラストが、なんだか普遍的で親近感が湧いてしまう。これからもずっとgingerは、まっすぐな愛とともに、多くの音色を探し続けるのだろう。そしてまた、新しい音色を届けてくれるのだろう。

MESSAGE

島根県松江市を拠点に活動しているgingerです。ポップでありロックであり可愛くてかっこよく汚いも純粋も鳴らしたいスリーピースバンドと名乗ってます。欲張りですよね。でも聴いてみたらわかります!

最先端バンドなので今から知っておくといいことあるかもね! 3ヶ月連続デジタル配信リリース(こちらから)をしているのでそちらも是非チェック!

ながたなおや(ginger)

(文・きゆか)


PROFILE

ginger(ジンジャー)

2018年4月結成。ポップでありロックであり可愛くてかっこよく汚いも純粋も鳴らしたいスリーピースバンド。結成年にサウンドエース和田のCM曲として『マドンナ』が起用され、翌年にはJFN FM山陰「HondaCars 島根中央 Presents V-air あまばん」グランプリ獲得、WILD BUNCH FEST. 2019出演などの実績をあげる。2020年7〜9月にかけて3ヶ月連続デジタル配信リリース。

メンバー

L→R
奏(Bass)
ながたなおや(Vocal / Guitar)
なかもとせりか(Drums)

活動開始

2018年

主な活動拠点

島根県松江市

HP / SNS

公式サイト
公式Twitter @ginger_band_
公式Instagram ginger.band.ginger

RELEASE
1st Single
『ginger』

1st EP
『疲れたなら甘えればいいのに』

2nd Single
『愛を探して』