近年のキャンプブームで人気急上昇中のキャンプフェス。「今年はキャンプフェスデビューしたい!」という方に向けて、キャンプフェス歴10年以上のヂラフマガジン編集部スタッフが「三種の神器」ならぬ「キャンプフェス十種の神器」を予算合計5万円以内で厳選してお届けします。
選んだのは【リーズナブルな価格】かつ【機能性・デザイン性が高い】商品。安いキャンプフェスグッズは世の中にたくさん溢れていますが、品質が悪かったり、フェス会場で「イケてない」と思われたりするものはできるだけ選びたくないですよね。いずれも筆者が持っている、もしくはほしいと思える商品なので、初めてのキャンプフェス準備にぜひお役立てください!
キャンプフェスの持ち物①
テント(予算1万円)
会場でテント泊をするキャンプインフェスにはテントが必須。初めてのキャンプフェスでまず悩むのは、テント選びでは? お金をかければいいブランドのいいテントが買えますが、初めてでいきなり高価なテントを買うのはちょっと躊躇しますよね。
ビギナーにおすすめなのはポップアップテント。簡単に設営できて、持ち運びもラク。キャンプフェスグッズでいちばん重いのはだいたいテントなので、テントを軽量化できれば、カートを買わずに手持ちで会場まで荷物を運べます。
今後大きなテントがほしくなったときも、タープとの併用やインナーテントとして引き続き使えるため、ひとつ持っておいて損はなし。
Coleman クイックアップIGシェード+
代表的アウトドアブランドのColeman(コールマン)なら、機能性も備わっていてコスパ抜群。ユーザーが多いぶん、フェス会場はたいていColemanテントだらけ…なんですが、人とのカブリをそこまで気にしない方には最強のテントです。2〜3人用で、耐水圧(水濡れに対する生地の性能)は一般的なテントと同レベル。メッシュ窓には住友化学の防虫素材を使用。
DOD ワンタッチテント
ウサギのロゴマークで人気のDOD(ディーオーディー)の2人用テント。ロープを引くだけで設営できる、まさにワンタッチテントです。DODからはユニークなネーミングでかわいいデザインのキャンプギアがたくさん出ているので、今後ブランドを揃えて世界観を統一したい方にもおすすめ。
キャンプフェスの持ち物②
寝袋(予算4,000円)
テント泊の必須アイテムその2、寝袋(シュラフ)。夏でも夜は冷える地域もあるので、しっかり準備するのが正解です。
寝袋の形は大きく分けて2種類。サイドが開くようになっていてゆとりがある「封筒型」と、頭以外すっぽりと覆う「マミー(ミイラ)型」。中綿は「羽毛」と「化学繊維」があります。価格を抑えるなら「封筒型」で「化学繊維」、収納時のコンパクトさや保温性を求めるなら「マミー型」で「羽毛」がベターな傾向にあります。
極寒フェスでない限り、保温性はそこまで気にしなくてよさそう。近年は保温性に優れた化学繊維の寝袋もたくさん出ています。それより、予算内でできるだけ軽量かつコンパクトなものを選ぶのがおすすめ。筆者は最初、安くてかわいい封筒型の寝袋を買いましたが、デカすぎて持ち運びに苦労しました…。
Naturehike 封筒型 スリーピングバッグ
驚きの3,000円台で買えるNaturehike(ネイチャーハイク)の寝袋。フルオープンにすればブランケット代わりにもなる封筒型で、かつ収納時のサイズは2Lペットボトル程度の約13×31cm、重量も約760gとコンパクト。バックパックに入るサイズ感は、荷物が多くなりがちなフェスではかなり重宝します。適応温度は8℃から。
CAPTAIN STAG アクティブマミーシュラフ600
人気アウトドアブランドCAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)からも3,000円台の寝袋が出ています。一般的なマミー型寝袋よりゆったりめの仕様。収納サイズ約20×40cm、重量約1.1kgと、Naturehikeに比べればややかさばりますが、適応温度は5℃からカバー。
キャンプフェスの持ち物③
寝袋マット(予算7,000円)
ビギナーが忘れがちなのが、寝袋の下に敷くマット。これがないと痛いです。折りたたみ式やロール式の「クローズドセル」タイプ、空気を入れて膨らませる「エアー」タイプ、バルブを開けると自動で膨らむ「インフレーター」タイプがあります。
価格帯や機能性はそれぞれ一長一短なので、一概に「このタイプがベスト!」とは言えませんが、個人的にはインフレータータイプがおすすめ。クローズドセルはかさばりやすく、エアーは空気を入れるのがけっこう大変(とくに真夏の暑い日は…)。
マットは寝袋と違い、収納してもマットの横幅以上にはコンパクトになりません。相当大きいバックパックでなければ入らないので、肩かけや手持ちで運びます。
WAQ キャンピングマット 8cm
寝心地を重視するなら、楽天市場で爆売れしているWAQ(ワック)のマット。自動で膨らむインフレータータイプで、厚さはボリュームのある8cm。ひし形ウレタンフォームという素材が使われており、ほどよく沈み込みます。収納サイズ約20×65cm、重量は2.5kgとちょっとボリューミー。
Bears Rock キャンピングマット 5cm
4,000円台で買えるBears Rock(ベアーズロック)のインフレーターマット。WAQより少しコンパクトな、収納サイズ約18×63cm、重量1.7kg。楽に寝返りがうてる「高反発」機能と、自然な寝姿勢を保つ「体圧分散」機能を兼備する独自テクノロジー、FitKeeper®︎を採用。まくらつきなので、バスタオルや着替えをまくら代わりにしなくて済みます。くまさん柄やエスニック柄などかわいいデザインもあり。
キャンプフェスの持ち物④
アウトドアチェア(予算3,000円)
アウトドアチェア(イス)は、テントの外で過ごすときや、チェアOKエリアでライブを観るときに重宝します。
テーブルと合わせやすいハイチェア、焚き火にぴったりなローチェア、あぐらもかけるグランドチェア、数人で座れるベンチ、背もたれのないスツールなど種類はさまざま。座面と脚を取り外せる組み立て式、パタンとたためる折りたたみ式などがあります。最初に買うなら、座り心地がよくコンパクトに収納できる組み立て式のハイorローチェアに1票。
アウトドアチェアの代表格といえばHelinox(ヘリノックス)のチェアワンですが、価格が1〜2万円台なので、予算に余裕のある方はこちらからチェックを。ここではよりリーズナブルなチェアワンタイプのチェアを紹介します。
Moon Lence アウトドアチェア
上海のメーカー、Moon Lence(ムーンレンス)の格安チェア。通常はハイタイプ、脚を折りたたむとグランドタイプになるという2wayです。収納サイズ約35×13×11cm、重量1kg。アルミ合金の中でもトップクラスの強度を持つA7075超々ジュラルミン製のフレームで、耐荷重は150kgと安心の仕様。
YMBSTORE NAZEAM LOW
2022年3月に『めざましテレビ』で紹介されてヒットしている、大阪のブランドYMBSTORE(ワイエムビーストア)のNAZEAM LOW(ナジームロー)。収納サイズや重量はMoon Lenceとほぼ同程度ですが、座面までの高さが28cmのロータイプ。おしゃれなニュアンスカラーが揃っているのがポイントです。
キャンプフェスの持ち物⑤
ランタン(予算3,000円)
夜のキャンプサイトはかなり暗くなります。移動だけならスマホのライトでなんとかなりますが、テント内を照らしたりテントの外で過ごしたりするのにランタンは必須。
種類はLED、オイル、ガス。おしゃれキャンパーにはオイルランタンやガスランタンが人気ですが、扱いやすさやコスパを考えるとLEDがおすすめ。LEDでもおしゃれなモデルや光量の多いモデルがたくさん出ています。リーズナブルなものならテント内用と外用に2個買いしてもいいかも。
BRUNO LEDランタン
スタイリッシュなキッチンアイテムでおなじみのBRUNO(ブルーノ)は、さすがランタンもおしゃれ。LEDを15灯搭載しているので明るさも十分。家でインテリア代わりにしても映えます。電池は単1形乾電池2個(別売)。念のため予備も持参しましょう。
LAD WEATHER 充電式LEDランタン
明るさ重視ならこちら。一般的な懐中電灯の5〜10倍におよぶ1,000ルーメンの明るさで、調節ももちろん可能。電池式ではなく充電式で、一度の充電で最大11時間使用できます。スマホの充電もできるので、モバイルバッテリーを別で持参しなくていいメリットも。
キャンプフェスの持ち物⑥
バックパック(予算8,000円)
着替えやタオル、日用品、キャンプグッズなど、キャンプフェスの荷物は多め。最低でも30L以上のバックパック(リュック)があると便利です。コーディネートの一部としてスタイリッシュに使えてコスパも抜群な、ユニセックスのバックパックをセレクトしました。
AIRWALK デイパック
カリフォルニア発のスポーツ&ストリートブランド、AIRWALK(エアウォーク)の33Lバックパック。シンプルなのにタフな印象のあるデザインに加え、サイドポケットやインナーポケット、疲れを軽減するクッション性ありの幅広ショルダーなど、機能も充実しています。
BEN DAVIS デイパック
ゴリラのロゴマークで知られるサンフランシスコ発のワークウェアブランド、BEN DAVIS(ベンデイビス)。前後2ルーム式の32Lで、ポケットも多数。正面は「BEN DAVIS」の文字ロゴのみ(カラバリあり)で、サイドにゴリラマークという、年齢を問わないクールなデザインです。
キャンプフェスの持ち物⑦
ショルダーバッグ(予算2,500円)
ステージをまわるときは、バックパックはテントに置いてショルダーバッグで身軽に! 通常のショルダーバッグタイプ、ボディバッグ、サコッシュなどから好みのものを選んで。500mlペットボトルや水筒が入るサイズ感がおすすめです。
KiU ウォータープルーフ ミニショルダーバッグ
デザインもコスパも最強のブランドといえば、さまざまなフェスやアーティストとコラボもしているKiU(キウ)。ショルダーバッグはペットボトルが入るちょうどいい大きさで、豊富な柄バリエーションから好きなデザインを選べます。ウォータープルーフだから、ちょっとくらいの雨なら問題なし(2019年の豪雨のフジロックではさすがに中まで濡れました…当然か)。
anello ポリエステルキャンバス ハーフムーン ミニショルダーバッグ
リュックが人気のanello(アネロ)は、ショルダーバッグもキュート。三日月型のフォルムに、ゴールドのファスナーがアクセント。ナイロンのようなポリエステルキャンバス素材で、軽いのに丈夫な仕様です。
キャンプフェスの持ち物⑧
帽子(予算2,500円)
日差しの強い夏フェスでは、熱中症対策に帽子がマスト。サファリハット、バケットハット、ストローハット(麦わら帽子)、キャップなど、服装に合わせて好きなものをチョイスしましょう。
LOGOS サファリハット
人気アウトドアブランドLOGOS(ロゴス)の撥水サファリハット。裏地がアクセントカラーになっている無地タイプのほか、さりげないカモフラ柄もあり。取り外しできるあご紐つき。
LOGOS デニムキャップ
同じくLOGOSのキャップ。デニム地にワンポイントのロゴがかわいい! フェスだけでなくデイリーユースにも。
キャンプフェスの持ち物⑨
レインコート(予算5,000円)
雨が降ったときに欠かせないのがレインコート。とくに山でのフェスは天気が変わりやすいので要注意。コンビニで買えるレインコートでもOKですが、フェス好き・キャンプ好きはみんなおしゃれなレインコートを持っています。せっかくなら、雨模様も楽しくなるようなレインコートを1着揃えてみては?
KiU レインポンチョ
KiUの代表的アイテムがこちらのポンチョ。フルジップタイプなので着やすく、便利なポケットつき。ユニセックスのフリーサイズで、ショルダーバッグと同様に柄バリエーションが豊富です。
OUTDOOR PRODUCTS レインスーツ
大雨のフェスではセットアップが最強。OUTDOOR PRODUCTS(アウトドアプロダクツ)のレインスーツは、雨の日を彩るヴィヴィッドカラーからベーシックカラーまで揃っています。上下別々に使えるので、上は肌寒いときのアウターとして、下はポンチョなどと合わせても使用可能。
キャンプフェスの持ち物⑩
レインブーツ(予算5,000円)
レインコートと一緒に用意したいのがレインブーツ。山や森のなかの会場は雨が降ると地面がぐちゃぐちゃになる可能性が高いので、雨予報でなくても念のため持参しておくと安心です。ふつうの長靴でもいいのですが、アウトドア用ならコンパクトに収納できて機能性も優れています。
日本野鳥の会 バードウォッチング長靴
これを持っておけば間違いなしのレインブーツ。野鳥観察用として2004年に誕生しましたが、その機能性とスタイリッシュさが一般層にも受け、いまではアウトドア好きの定番アイテムに。あまりの人気ゆえ、雨のフェスではこのレインブーツを履いている人をそこかしこで見かけます。薄手のラバー素材で、くるっと丸めて専用の袋に入れられるコンパクトさが魅力。無地やカモフラ柄があります。
最低限これさえ揃えればOKのキャンプフェス10アイテムを、予算合計5万円以内でご紹介しました。まずはここからスタートして、徐々に必要なグッズや自分好みのグッズを揃えていくのがおすすめです。こだわり始めると沼にハマるのがキャンプギアの世界。お財布と相談しながらお気に入りのグッズを増やして、キャンプフェスを思いきり楽しんでください!