心がさみしいとき、人はやさしい光で包んでくれるような音楽を求めてしまう。それはネオンサインのような人工的なまぶしさではなく、湖に浮かぶ夕日のような、ナチュラルなやさしさを放つ音楽。FiSHBORNは、そんな音楽を届けてくれる。
言葉の力を大いに信じている
大阪・高槻発のFiSHBORN(フィッシュボーン)は、Vo./Gt.前田小春、Ba./Cho.川添沙月、Dr./Cho.かほすけ からなるスリーピースガールズバンド。ライブハウスを運営するヘッドラインの新レーベル”Lukie Waves”より、2020年11月25日にシングル『ルミナスブルー・バリアブル / 箕面線』を全国のタワーレコードにて発売。2月からリリースツアー「きらめきをなぞるツアー」がスタートした。
ステキなタイトルだな、と率直に思った。シングル名も、リリースツアー名も。
音楽だけでなく、タイトルにも惹かれるのはなぜだろう? きっとFiSHBORNは、言葉の力を大いに信じているのではないか。演奏に過度な派手さはない代わりに、言葉で勝負し、心の奥底から絶対に伝えたいという強い意志を持ち合わせている気がする。
心がさみしいとき、きっとこのきらめきを思い出すのだろう
「ルミナスブルー・バリアブル」
FiSHBORN
FiSHBORNの代表曲はいくつかあるが、やっぱり「ルミナスブルー・バリアブル」を聴いてほしいと心から思う。
いつかの日のきらめきは ラムネ瓶の中のとれないビー玉
最初にあるこの歌詞が、いつかの懐かしい記憶と重なってぎゅっと切なくなった。けれど進めて聴いていくうちに、
まだ治らないかさぶたを何度も確かめることは たぶんそんなに重要じゃない
というサビ前で、一気にやさしさに包み込まれる。やわらかく変化する言葉たちが、リスナーを明るい光のほうへ誘ってくれる。このきらめきをなぞって、私たちは初めて前向きになれる。
そんなやさしい道をつくってくれる「ルミナスブルー・バリアブル」が、悔しいほど好きだ。
心がさみしいとき、私はきっとこの歌を思い出すのだろう。決して派手ではないけれど、やさしくて安心感のあるきらめきの歌を。彼女たちは果たして、「きらめきをなぞるツアー」でどんな色を魅せてくれるだろう? そしてツアーを終えたあと、どんな光に変化しているだろう? そしてこの先も、どれだけ眩しく輝いてくれるだろう? そんな淡い期待を胸に、FiSHBORNのきらめきをこの先もなぞっていきたい。
MESSAGE
いつもありがとうございます!
去年11月に新しいシングルを出して、2月からリリースツアー「きらめきをなぞるツアー」をまわっています。今私たちができる精一杯の形で1本ずつ大切に作っていくので、ぜひきらめきをなぞりに来てください! でも健康第一で! お互いがんばりましょう!
『ルミナスブルー・バリアブル / 箕面線』は、今の私たちをそのまま詰め込んだ1枚になったと思います。大切な思い出に触れるような気持ちで作った2曲、手に取ってもらえたら嬉しいです。
FiSHBORN
(文・きゆか)
PROFILE
FiSHBORN(フィッシュボーン)
メンバー
前田小春(Vocal / Guitar)
川添沙月(Bass / Chorus)
かほすけ(Drums / Chorus)
活動開始
2014年結成、2019年9月から現体制
主な活動拠点
大阪府、関西
HP / SNS
公式サイト
公式Twitter @fborn_official
公式Instagram @fishborn_info