【ライブレポート】ESP DIPLOMA CIRCUIT 2023|学生がつくる大阪・中津のサーキットフェス

あらた いと

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2023年2月11日〜12日の2日間、専門学校ESPエンタテインメント大阪のイベント制作コース2年生が手がける卒業制作イベント『ESP DIPLOMA CIRCUIT 2023』が大阪の中津で開催された。

なんとこのサーキットフェス、企画・制作・運営すべてを学生主体でおこなう、専門学校ESPエンタテインメント大阪の目玉イベントなのだ。

今年で11周年を迎えたESP DIPLOMA CIRCUITは、「+(プラス)で繋ぐイベント」というコンセプトのもと、初出演アーティストのブッキングからRed Bullとのコラボなど、新しい取り組みにも積極的に挑戦。コロナ禍によるあらゆる制限が緩和されてきたとはいえ、いまだ例年通りとはいかないなか、過去10年の経験に新しい1年のチャレンジをプラスすることを大切にしながら、日々試行錯誤を繰り返し実現を果たした。

これからの音楽シーンを盛り上げていく全出演アーティスト96組のうち、今回はasage、街鳴り、カライドスコープ、レベル27、QLIP、未遂ドロップス、THE BOYS&GIRLSという7組のアーティストのライブレポートを当日の熱気を感じたままにお届けしたい。


LIVE REPORT

asage

透き通るボイスが魅力のシンガーソングライター

cafe chiharu
2月11日(土) 15:00〜15:25

白を基調とした店内の中心に大きな造作テーブルを構えたcafe chiharuでは、観客が待ちわびていた。

asage(アサゲ)は、2019年5月から活動を始め、主に京都を中心に活躍しているシンガーソングライター。アコースティックギターをかかえ、柔らかく微笑みながら歌い始める。

しっとりと歌い上げる『暮れてゆく』は、切なさのなかにも希望が交差するような感覚を覚えるミディアムバラード。ラストの口笛からは、「これから出会う素敵なことに思いを馳せる」という前向きな心情が感じ取れた。3分15秒と決して長くはないが、一度聴くと頭から離れなくなる耳馴染みの良い楽曲である。

この日いちばんのアップテンポ曲『peace』は、2023年1月にデジタル配信リリースされた新曲。作詞作曲に加えてアレンジなどもすべて自分でおこなったという。asageが「よかったら手拍子してください」と声をかけ、スキップしたくなるようなメロディに乗せて観客からは笑顔で手拍子が送られた。

ライブ終盤には胸ポケットにカラフルな名刺を忍ばせていることを伝えた彼女。「あとでみなさんにお配りできれば!」と笑顔で話す姿に観客からも笑い声がこぼれる。

「カフェで歌うから」と、この日のために組んだセットリストはミディアムテンポが多めで、大きな窓から差し込む光にasageの優しい歌声と心地良いメロディが絶妙にマッチ。まさに昼下がりのカフェでゆったりとコーヒーを飲みながら聴くにふさわしい透明感あふれるステージで、ライブが終わったあとはぽかぽかと温かい気持ちになった。

【Setlist】
1. ふたりぼっち
2. 暮れてゆく
3. マルになりたい
4. peace
5. ソレイユ

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街鳴り

生きることの大切さを教えてくれたステージ

中津Vi-code
2月11日(土) 16:00〜16:25

大阪で活動中のロックバンド、街鳴り(マチナリ)は、Sorako(Vo./Gt.)、優斗(Gt.)、ごうや(Ba./Cho.)、中野シネマ(Dr.)の4人組。バンド名の通り、街中で鳴り響く音楽を目指している。

この日、会場入り口には街鳴りを知らない人のために「街鳴りタイムズ」というA4サイズ1枚の自作チラシも置かれており、そこには4月発売の楽曲情報とライブ予定、メンバーのクスッと笑えるエピソードが書かれていた。

そんなチラシがあったので「面白い人たちなのかな」と思っていたのだが、ライブが始まってすぐにその考えは消し去られた。切ないロックチューンの『胸の内』からはSorakoの叫びが聞こえてくる。「無理して笑ってごまかして自分に嘘をつき続けている人に自然に泣いてほしい」と言いながら歌う彼女の、美しく澄んだ歌声とその表情から目が離せなかった。

ラストは、昨年うつ病で苦しんだというSorakoの実体験から書かれた『生き抜く』。苦しい時期に感じたことや負けたくないという気持ちを歌にのせ、誰か1人にでも届いてほしいという願いが込められた楽曲だ。

歌詞には〈頑張ることを もう頑張らなくていい〉と、自分自身に言い聞かせながらも今を生きるわたしたちへと向けられたメッセージが綴られている。生きることがつらくて、ありのままの自分を誰かにそっと肯定してもらいたい--そんなときに繰り返し聴きたくなる曲だと感じた。

【Setlist】
1. 夜が終わる
2. 逆光
3. 胸の内
4. 猫
5. 生き抜く

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カライドスコープ

ポップ×ロックのツインボーカルバンド

CLUB GARDEN
2月11日(土) 17:30〜17:55

カライドスコープは、ニイナ(Vo./Gt.)、乙生夏(オトカ Vo./Ba. )はんぎょ(Dr.)の3人で活動する、ポップでロックなツインボーカルが特徴の京都発3人組ロックバンド。全員、専門学校ESPエンタテインメント大阪の卒業生である。

ニイナと乙生夏のボーカル2人は高校時代から一緒にYouTubeで弾き語りカバー動画をアップしており、当時から歌唱力には定評があった。そんな2人がさらなるパワーアップをしてESP DIPLOMA CIRCUITに帰ってきた。

ライブ開始から「ついてこいよー!」と叫び全力でぶっ飛ばす。MCになると関西弁でボケたりふざけたりと客席を楽しませてくれるが、曲が始まると突如人が変わったかのように魅せてくれるのだ。わずか50秒ほどの『Dance』は、短い楽曲のなかに彼女たちのパワーがギュッと濃縮されていて、会場の熱を上げていく。

途中で乙生夏のベースストラップがちぎれるアクシデントもあり、最終的に彼女は椅子に座り弾き語り形式で歌うことに。ちなみに本人は「これは仕込みネタ」と言い、会場の笑いを取っていた。さすが関西人魂である。

そんなアクシデントもモノにしながら、ラストは『ダーリン』で会場全体を湧かせた。明るくパワフルな歌声とメロディに、会場全体が元気に満ちあふれたステージだった。

【Setlist】
1. Angel
2. ガンダムAGE
3. Dance
4. WAYA☆WAYA
5. GOOD NIGHT ベイベー
6. ダーリン

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レベル27

日常を切り取ったエモーショナルなサウンド

CLUB GARDEN
2月11日(土) 18:30〜18:55

初日のメインステージCLUB GARDENのトリはレベル27が務めた。オオタ13月(Vo./Gt.)、ノリタ(Ba.)、アーサー(Gt.)、アトモスフィア大西(Dr.)の4人組バンドだ。

なぜ「27」なのかというと、ロックスターがその生涯を終えるといわれている「27歳」になる年に当時のメンバーで結成したからだ。ESP DIPLOMA CIRCUITには5回目の出演ということで、その堂々とした立ち居振る舞いは圧巻だった。

メンバーがステージに出てくるなりギターの音が響き渡り、『セントポーリアの育て方』が始まった。主人公をどこにでもある花や雑草にたとえながら歌ったその楽曲は、メロディは明るいのに歌詞を見るとなんだか切ない。しかし、その切なさを感じさせない力強いサウンドと歌声には驚いた。恋に疲れてしまったときに聴くと少しずつ前を向いていける気がする、そんな楽曲だった。

儚い片想いを「オーディション」にたとえた『オーディション』も、キャッチーなメロディにのせて切ない恋心を“僕”目線で描いた楽曲。「好きな人に振り向いてほしい。あなたの一番になりたい」ともがく気持ちがあふれていた。

ちょっぴりセンチメンタルでありながらエモーショナルなサウンドが持ち味のレベル27。彼らは、27歳を超えてもロックスターとして輝けることを証明するかのように会場を大いに盛り上げ、初日のトリという大役を見事やってのけたのだった。

【Setlist】
1. セントポーリアの育て方
2. オーディション
3. あいたいなんていえないよ
4. 新曲
5. ロックンロールなんてどうでもいい
6. 君がいなくなってしまったらどうなるのかな?

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QLIP

エレクトロサウンドに耳を奪われる、“前向きで後ろ向き”なロックバンド

中津Vi-code
2月12日 (日) 16:00〜16:25

キーボードのエレクトロサウンドが一際目立つバンド、QLIP(クリップ)。活動は2011年から始まったが、2019年からは音楽性を変え、今の形態になったという。

メンバーは小椋一親(オグラクニチカ Vo.)、西村彩花(Key./Cho.)、上野公大(Ba.)、平野鷹朋(サポートDr.)、副島和也(サポートGt.)に加えて、現在は作曲活動のみの玉岡滉平(Gt./Cho.)という少し珍しい形のバンドだ。

念入りな音合わせのあと始まった『多様性について』では、西村の軽やかなキーボードと平野のドラム、副島のギターが響き合う。とくに、キーボードの踊り出したくなるような軽やかな音色には、体が自然と左右に揺れた。このご時世でなければ思わず一緒に歌っていたであろう、明るさに満ちたコーラスも印象的だった。

MCで小椋が「こんな日に限ってめっちゃ肌が荒れていて…上手くはいかないですね」と言い、次に歌ったのが『上手くはいかない』。働きたくない、布団から出たくない…でもそんなわけにはいかない。誰もが人生で一度は思うことを軽快なメロディにのせて歌い上げる。

彼らは自身のバンドを「前向きで後ろ向きなバンド」と言っているが、その意味は生のステージを観てより一層感じることができた。ポップなサウンドでありながら歌詞は少しネガティブで人間くさい、その矛盾がQLIPらしさなのだろう。一度聴くと癖になる、そんな魅力が詰まったステージだった。

【Setlist】
1. 多様性について
2. わるくはない
3. わからないな
4. 上手くはいかない
5. 仲間外れ
6. エトワール

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未遂ドロップス

浪速の変幻自在ボイスロックバンド

中津Vi-code
2月12日(日) 17:00〜17:25

音合わせをしたあと、何度も丁寧にスタッフにお辞儀をする姿が印象的だった。

リハーサルの段階から人柄の良さが滲み出るバンド、未遂ドロップス(ミスイドロップス)は2009年10月結成。 メンバーはぺつ (Vo./Gt.)、マグナム寺井(Gt.)、373 (Dr.) 、とぐちペパーミント (Ba.)で活動。2017年のMステ出演をかけたウルトラオーディションでは、約7000組中13位まで登り詰めた浪速の実力派ロックバンドである。

照明に照らされるなか、とぐちペパーミントのベース音が響き、ぺつの変幻自在な歌声が会場を湧かせる。甘く歌う姿に妖艶さがあふれていたかと思えば、一転、激しくギターをかき鳴らしながらハスキーに歌い上げる『laundry』では、そのギャップから1秒たりとも目が離せなかった。

2月にもかかわらず暖かいこの日は『ビー玉』で早めの夏気分を味わうことができた。爽やかなメロディに身体が自然と飛び跳ねてしまう。

そのまま『夢はヒーロー』へと続き、間奏ではぺつが「夢は持ってますか!!」と客席に投げかける場面も。学生の卒業制作イベントで放たれるにふさわしいこの魂のこもった台詞は、「大人になっても夢を持っていいんだ」とわたしの胸に深く刻まれた。

わたしたち観客が終始笑顔で楽しめたのは、ライブ中楽しそうに歌うペつの弾けるような満面の笑みとコロコロ変わる歌声、それを支えるメンバーのグルーヴに惹きつけられたからだろう。

【Setlist】
1. round too
2. laundry
3. あたしは知らない
4. ビー玉
5. 夢はヒーロー
6. Nowhere to stay

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THE BOYS&GIRLS

ESP DIPLOMA CIRCUIT愛にあふれすぎる大トリ

CLUB GARDEN
2月12日(日) 18:30〜18:55

最終日の夜、メインステージCLUB GARDENは大トリであるTHE BOYS&GIRLS(ザ ボーイズアンドガールズ)のライブを今か今かと楽しみに待つ観客たちであふれていた。「もっと人が来るので前に詰めてください」と誘導するスタッフの声が会場に響く。

ワタナベシンゴ(Vo./Gt.)率いるTHE BOYS&GIRLSは、2011年3月から札幌を中心に活動しているロックバンド。ESP DIPLOMA CIRCUITには毎年出演し、今やこのフェスに欠かせないアーティストである。そのためESP DIPLOMA CIRCUITに対する思い入れはどのバンドよりも強く、ライブ中その想いはひしひしと伝わり胸打たれるものがあった。

ワタナベは登場すると、演奏前に「まずは学生のみなさんに盛大な拍手を」と言い、学生たちへの敬意を声に出して会場にいる全員に訴えかけた。そして『卒業証書』でライブはスタート。まさに今回のフェスにピッタリなタイトルで、開始早々ぶちかましてきたので思わず胸が熱くなった。

途中のMCでは「今までピンスポット当てられたことないから恥ずかしい! 消してください! もう寝てていいから!」と照明スタッフに訴えかける場面があり、会場内からは笑いが起こる。 

さらにはこの日初披露の新曲『みはるの頃』を投下し、観客のボルテージも最高潮に。アンコールラストは『その羅針盤』。最後はワタナベが「照明は会場も照らしてください!」と叫び、観客も照らされるなか全員の一体感が生まれた。

曲終わりには会場にいる学生や出演者をステージに上げ、どんどん出てくるスタッフたちでステージが大渋滞。これにはワタナベも「多くない?!」と驚きを隠せない様子。しかし、ステージに上がった一人ひとりが達成感あふれる笑顔や泣き顔を浮かべている姿にわたしももらい泣きしてしまうほどに、この瞬間の空気はこの日一番で間違いなく最高だった。全身でESP DIPLOMA CIRCUITへの想いを伝えた彼らのステージは、愛にあふれていた。

【Setlist】
1. 卒業証書
2. 陽炎
3. 最初で最後のアデュー
4. みはるの頃
5. パレードは続く
en. その羅針盤

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INTERVIEW

今回のESP DIPLOMA CIRCUIT 2023で全体を取り仕切り、盛り上げていこうと最後まで奮闘した代表の佐藤さんに、イベント当日インタビューをおこなった。そこでは彼女のESP DIPLOMA CIRCUITに懸ける熱い想いがひしひしと伝わってきた。

コロナ禍での開催への不安など課題は多くあったにもかかわらず、それを感じさせないくらい楽しそうに話す笑顔が印象的だった。最終日、すべてのステージが終わってから涙を流す彼女を見て思わずわたしも泣いてしまったほど、学生たちの全身全霊が込められたイベントだと改めて実感して胸が熱くなった。

代表 佐藤美佳さん インタビュー

専門学校ESPエンタテインメント大阪校
音楽芸能スタッフ科 イベント制作コース2年
佐藤美佳さん

Q. 今回の佐藤さんの役割は?

全体を仕切る役割です。資料を作ったり、みんなの士気を上げたり、各セクションの進捗を確認してみんなに声をかけて全体がまわるようにしたりですね。1年生のころからイベントリーダーをやらせてもらっていたこともあって、今回代表に立候補しました。

セクションは、全体を仕切る代表チーム、アーティストのブッキングチーム、会場チーム、オリジナルコンテンツチーム、デザインチーム、協賛チーム、広報チームに分かれています。開催準備は半年前くらいから始めました。

Q. 出演アーティストはどうやって決めたのですか?

ブッキングチームのメンバーによるセレクトです。ブッキングチームに入れば自分たちで出演アーティストを決められるので、呼びたいアーティストがいるメンバーがほとんど。毎回ESP DIPLOMA CIRCUITに出てくれているアーティストのほか、今まで出たことのないアーティストや気になるアーティストなど…バランス良く決めてくれましたね。

Q. 地域密着型サーキットフェスですが、中津のみなさんとはどんなコラボをしましたか?

校舎内以外の各会場は、わたしたちが1年生の頃からイベントなどで使わせてもらっているところに今回も依頼しています。あとは周辺のカフェやご飯屋さんにも協力を依頼して、パンフレットにお店を掲載させてもらったり、オリジナルメニューを作ってもらったりしましたね。なので本当に中津一帯を巻き込んだイベントなんです。地域のみなさんには普段お世話になっているからこそ、こういった場面で少しでも感謝の気持ちが伝えられればと思っています。

Q. 開催にあたって大変だったことは?

コロナ禍の制限やルールがコロコロ変わるので、はじめは「チケット予約制にする」とか「お客さんの人数を絞る」とかいろいろ考えたんですけど、先生たちとも相談しながらギリギリまで粘って最終的には人数制限なしにできました。去年と一昨年はオンライン開催だったので、その資料からは今回の来場者数の予想がつかなくて…そこがすごく大変でしたね。みんなで何度も何度もミーティングをしてシミュレーションを重ねて乗り越えてきました。

Q. 佐藤さんが専門学校ESPエンタテインメント大阪を選んだ理由は?

もともと音楽が好きで、コロナ禍でアーティストが思うように活動できず苦しんでいる姿をメイキング映像とかで観ていたんですけど、そのときにそばにいたスタッフの支えってすごく大事やなと。スタッフがアーティストを裏で支えている姿を見て、めっちゃかっこいいと思ったんです。わたしもそういう人になりたい、誰かの支えになれる仕事っていいなと思っていたところ、同じ業界を目指す友達がこの学校を見つけてくれてわたしも進学しました。

Q. 来年の『ESP DIPLOMA CIRCUIT』に向けて、後輩へ期待のメッセージをどうぞ!

今回のコンセプトは「+(プラス)で繋ぐイベント」ということで、新しい取り組みにたくさん挑戦してきました。とくに、今年初めてRed Bullとコラボできたことは大きかったんじゃないかなと思います。今年こうしていろんな「+」を繋げられたのも、学生たちみんなで力を合わせた成果なので、後輩には来年もそれを繋げていってくれたら嬉しいですね。

(取材/文・あらたいと)