日本でもじわじわ来てる! 知る人ぞ知る実力派洋楽ロックバンド6選

佐合 良太

佐合 良太

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魅力ある洋楽ロックバンドはたくさんいますが、日本で人気の洋楽ロック以外はなかなか知る機会がないのではないでしょうか?

そこで今回は、日本であまり知られていないバンドや最近ブレイクしてきているバンドを中心に、おすすめの洋楽ロックバンドを紹介したいと思います。


ブリング・ミー・ザ・ホライズン(Bring Me the Horizon)

ブリング・ミー・ザ・ホライズンは2004年に結成されたイギリスのロックバンドです。ソニーのスマートフォン『Xperia5』のCM曲に起用されたり、BABYMETALと共演したりと、最近は日本での人気も高くなっています。初期は激しいメタルサウンドが特徴でしたが、デジタルサウンドを取り入れたり、聴きやすいポップ・ロック調の曲も制作するなど、変化を恐れないスタイルでファンを驚かせています。

『Medicine』は今のブリング・ミー・ザ・ホライズンを代表する曲です。覚えやすいポップなメロディーにデジタルサウンドが上手く組み合わさり個性的なサウンドを生み出しています。サビではボーカルの力強い歌が聴いている人の心を震わせてくれます。

▼ 必聴アルバム

アトムス・フォー・ピース(Atoms For Peace

アトムス・フォー・ピースはレディオヘッドのトム・ヨークを中心に2009年に結成されたロックバンド。ベースはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリー、プロデューサー兼キーボードがナイジェル・ゴドリッチという才能あふれるミュージシャンが集まったバンドです。デジタルサウンドを多用したエレクトロ・ロックで、とても前衛的なサウンドが特徴です。

『Before Your Very Eyes』はミニマル・ミュージックのように同じ曲の構成を繰り返しますが、音の組み合わせや使い方のよって曲全体に抑揚をつけています。前半はギターとドラムのアンサンブルから徐々に違う音が組み合わさって変化していき、後半はデジタルサウンドが曲を彩っていきます。デジタルサウンドとトム・ヨークの陰鬱な歌がマッチし独自の雰囲気を作っています。

▼ 必聴アルバム

ザ・ブラック・エンジェルズ(The Black Angels)

ザ・ブラック・エンジェルズは2004年にアメリカで結成されたサイケデリック・ロックバンドです。グラストンベリー・フェスティバルやコーチェラ、フジロックフェスティバルに出演し、サイケデリック・ロックバンドを代表するバンドになってきています。ファジーなギター、激しいドラムサウンド、政治色の強いメッセージの歌が特徴です。

ザ・ブラック・エンジェルズの『Currency』はぜひ聴いてほしい一曲です。お金に因われ自滅していく人をテーマにした曲で、不安や恐怖がバンドサウンドで表現されており、今の主流の音楽からはずれた特徴的なサウンドを聴くことができます。

▼ 必聴アルバム

ゴート・ガール(Goat Girl)

ゴート・ガールは2016年に結成されたロンドン出身の女性4人組のロックバンドです。80年代のポストパンクのサウンドに気だるく冷めた感じの歌がいい味を出しています。シンプルな編成で少し懐かしい感じのする曲が多いですが、女性ボーカルをパンクサウンドで聴くことができるのが新鮮です。2018年には初来日し、日本でもじわじわ人気が出てきています。

『Cracker Drool』という曲はボーカル・ギターのクロッティ・クリームの才能を感じることができる曲です。気だるい感じですがエモーショナルな歌やキレのあるテレキャスターの音が聴いていて気持ちよく、気分をハイにさせてくれます。

▼ 必聴アルバム

ソーリー(Sorry

ソーリーはロンドンで結成されたオルタナティブ・ロックバンドです。アークティック・モンキーズを輩出したドミノというレーベルから2020年3月にデビューアルバム『925』をリリースする予定の新人バンドです。90年代のオルタナティブ・ロックの影響を感じさせ、その独創的なサウンドで一部のメディアから注目されています。

セクションごとに女性ボーカルから男性ボーカルに入れ替わったりするなど、曲の中での変化が多く、聴いていて面白い音楽を創っています。

▼ 必聴ソング

ボリス(Boris

最後に紹介するのは、1992年に活動を開始した世界で注目されている日本のロックバンドです。サイケデリック、ノイズロック、ポップ・ロックなどさまざまなジャンルの曲を制作しているスリーピースバンドです。ナイン・インチ・ネイルズのツアーサポートをしたり、ビルボードのチャートにランクインするなど海外で高い評価を得ています。

ボリスの特徴はアルバムごとの音楽性が大きく異なることです。ヘビーメタルを基本にいろいろな音楽ジャンルを取り入れて先鋭的な音楽を聴くことができます。日本のロックバンドとはまったく違う、エッジの効いたサウンドを聴けるバンドです。

▼ 必聴ソング

(文・佐合良太)