東京にたくさんあるライブハウス。都内に住んでいるバンドマンはさまざまな要素を考慮してライブハウスを探すことになると思います。バンドサウンドのカラーに合っているかどうか? キャパはどれくらいか? 音はいいか? などなど。とはいえ、東京にはライブハウスの数が多すぎて選ぶのに苦労するはず。
そこで今回は、筆者が実際にライブ出演したことがある、それぞれカラーが違うライブハウスを4つ紹介したいと思います。どのライブハウスも個性があり魅力的なので、お客さんとしても楽しめるはず。では見ていきましょう!
新宿Marz
新宿Marzは、歌舞伎町に2001年にオープンしたいまどきな雰囲気があるライブハウス。注目のインディーズバンドが集まるハコで、過去には「サカナクション」や「凛として時雨」なども出演しています。キャパが約300人なので勢いのついてきたバンドが次のステップの場所としてちょうどよく、連日それらの注目バンドによって盛り上がっています。
実際に新宿Marzを利用してみた感想は、音がいいのはもちろん、ライブハウス全体に清潔感があり好印象でした。さらに2層構造になっているライブハウスなので、いろいろな角度からライブを見ることができるのもポイント。お客さんが気持ちよくライブを楽しめる環境なので、ファンに最高のライブを届けたいと思っているバンドマンにはおすすめのハコです。
ジャンル | ロック・ハードロック・DJなど |
最寄り駅 | 西武新宿線より徒歩1分、新宿西口駅より徒歩3分 |
キャパシティー | 約300人 |
渋谷eggman
渋谷eggmanは、渋谷区の神南に1981年にオープンした老舗ライブハウス。ロックやポップス、インディーズなど幅広いバンドが出演しているハコで、過去には「プリンセス・プリンセス」や「シャ乱Q」なども出演しています。アマチュアバンドの登竜門的なハコで、プロを目指している熱気あるバンドがたくさん出演しています。
ライブサウンドは生音を体で感じることができるかどうがで迫力が変わるもの。渋谷eggmanの半円形のステージは客席と近く、高さもほぼ同じなのでアンプやドラムの生音を直接体で感じることができ、すごい迫力を体感できます。また、広いライブハウスなので、たくさんの観客と一体感を楽しめるのもポイント。コアなファンを獲得したいバンドマンにおすすめです。
ジャンル | ロック・ポップスなど |
最寄り駅 | 渋谷ハチ公口より徒歩10分 |
キャパシティー | 約350人 |
下北沢BASEMENTBAR
下北沢BASEMENTBARは1995年にオープンした地元の人に愛されているライブハウス。ロックやジャズ、ブルース、アコースティックなど、オールジャンルのイベントが連日行われています。
ライブが見やすい三角ステージやキレイな照明設備が完備されているのもBASEMENTBARの特徴。初心者バンドも出演しやすい雰囲気のあるライブハウスなので、ライブデビューのハコとしても最適ですよ。
このライブハウスは昔に組んでいたバンドで、なんども出演した思い出深いハコ。少しゆるく、アットホームな雰囲気のあるライブハウスで、リラックスしてライブができます。また、ブッキングマネージャーが親切で、良かった点や悪かった点を親身に教えてくれます。下北沢では少しマイナーなライブハウスですが、駆け出しのバンドマンや成長する意欲のあるアーティストにおすすめ。
ジャンル | オールジャンル |
最寄り駅 | 下北沢駅南口より徒歩8分 |
キャパシティー | 約250人 |
高円寺ShowBoat
高円寺ShowBoatは、1993年にオープンしたオールジャンルのイベントを行っているライブハウスです。そうそうたるスタジオミュージシャンが出演しているハコとしても有名で、連日盛り上がっています。
「プロ・アマの垣根なくライブができるライブハウス」というお店の紹介文にあるように、アマチュアでも出演が可能。高円寺のアンダーグラウンドな雰囲気が流れているこのライブハウスは独自の魅力があります。
出演してみての感想は、音がよく客席が近いのでお客さんとの一体感が生まれやすいライブハウスだなという印象です。また、渋めのサウンドを聴かせてくれるバンドが多く、ブルース系や昔の渋いロックが好きな人にはピッタリのハコ。演奏レベルも高いので勉強にもなりますよ。
ジャンル | オールジャンル |
最寄り駅 | 高円寺駅より徒歩5分 |
キャパシティー | 約250人 |
ジャンルや場所など特徴が違う東京のライブハウスを4カ所紹介しました。新宿Marzや渋谷eggmanといった有名なハコや、少しマイナーな下北沢BASEMENTBARと高円寺ShowBoat。どのハコも魅力的なライブハウスです!
(文・佐合良太)