【超入門編】初心者が作曲できるようになるまでの流れを紹介!

佐合 良太

佐合 良太

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作曲ができるってカッコいいですよね。自分の感じていることをメロディーや歌詞で表現する。それをみんなに伝えることができ、感情を共有できる。作曲ができると人とのコミュニケーションの可能性が広がります。ただ、作曲は難しいイメージがあるので、やってみたいと思う人は少ないのが実情。

しかし、実際は慣れてしまえばまったく難しいことではありません! 歌と伴奏(ギターやピアノ)のみのシンプルの作曲なら少しの努力で簡単に作ることができますよ。この記事では、作曲に入る前の準備や作曲の手順を解説し、初心者でも作曲ができるようになるまでの流れを紹介したいと思います。


作曲に入る前の準備

「作曲をしたい!」と思っても、いきなり何の準備もなく作曲はできません。料理をする前に食材の切り方やレシピを覚えるのと同じように、作曲の前にもやっておくべき最低限の準備があります。ここでは2つ紹介したいと思います。

好きなアーティストの曲を何曲かコピーしよう

作曲をするためには、最低限の楽器を演奏する力が必要になってきます。作曲の中の伴奏(コード進行)部分を担当することになるので、高度な技術は必要ありません。まずは好きなアーティストの曲を4~5曲コピーしましょう! その中で作曲に必要な楽器の技術やコード進行を身につけていきます。

好きなアーティストのアルバムを3枚聴きこもう

音楽の主要な部分は、「メロディ(歌)」「ハーモニー(伴奏)」「リズム(伴奏)」によってできています。これらの3要素を自分なりの組み合わせを見つけていく作業が作曲です。だとすれば、いろいろな音楽を知っていればアイデアが増え、作曲の可能性が広がりますよね。まずは自分の感覚に近いアーティストを3組見つけ、それぞれのアルバム1枚を聴きこみましょう!

作曲に取りかかる

作曲に入る前の準備が終わったら、早速作曲をしていきましょう! 今回は初心者の人が一番簡単だと思う手順を紹介しています。

❶ 作曲をしていく上での手順を知ろう

作曲をしていく手順は主に

  • コード進行→メロディ→歌詞
  • メロディ→コード進行→歌詞
  • 歌詞→メロディ→コード進行

の3パターンがあります。他にも3つを同時進行で進めていくやり方などありますが、難しいので個人的にはおすすめしません。

この3パターンの中で初心者におすすめなのが「コード進行」から決めていく作曲方法。「歌詞からの方がメロディが浮かびやすい!」という人がいるかもしれませんが、初心者の人はその浮かんだメロディに合うコードを見つけるのが難しいもの。

なので、この記事では、「コード進行→メロディ→歌詞」という初心者でも作曲しやすい手順での方法を紹介します。

❷ コード進行を考える

まずは作曲の大本になる伴奏を作っていく作業です。作曲前の準備でコピーした曲や聴きこんだアルバムを参考にコード進行を決めていきます。

ポイントは自分の心が気持ちのいいと感じるコード進行を見つけていくこと。そのときの感情に合ったコード進行を見つけていくことで、そのあとメロディや歌詞も作りやすくなります。

また、伴奏を作るときにはリズムも重要な要素。テンポが早いのか遅いのか。8ビートなのか16ビートなのか。ハネているのかいないのか、などなど。リズムが違うだけで曲の印象もガラッと変わってきます。

❸ ダイアトニックコードも参考に

作曲をするうえで覚えておくと便利な音楽理論がダイアトニックコード。それぞれのKeyにある7つのコードを組み合わせると自然なコード進行ができる便利なものです。

下記の表を例にいえば、
Key=Cだと、CーDmーEmーFーGーAmーBm(♭5)です。

ビートルズの名曲レット・イット・ビーも、AメロのC(Ⅰ)→G(Ⅴ)→Am(Ⅵ)→F(Ⅳ)や、サビのAm(Ⅵ)→G(Ⅴ)→F(Ⅳ)→C(Ⅰ)などほとんどがダイアトニックコードのみで作られています。この表を参考に自分好みのコード進行を見つけましょう!

❹ メロディをつける
KeyⅦ(♭5)
CCDmEmFGAmBm(♭5)
DDEmF♯mGABmC♯m(♭5)
EEF♯mG♯mABC♯mD♯m(♭5)
FFGmAmB♭CDmEm(♭5)
GGAmBmCDEmF♯m(♭5)
AABmC♯mDEF♯mG♯m(♭5)
BBC♯mD♯mEF♯G♯mA♯m(♭5)

曲の伴奏が決まったら、次はメロディを考えましょう!

コード進行を楽器で演奏しながら、鼻歌でメロディーをつけていく作業です。ポイントは、コード進行のブロック(Aメロ、サビなど)ごとで、いいメロディーが浮かんだらスマホで録音すること。初心者のうちは1日で作曲できることは難しいので、しっかり録音し忘れないようにしましょう。

どのようなメロディが浮かぶかは、今まで聴いてきた音楽の影響が大きいので、たくさん好きな音楽を聴きこんでください。

❺ 歌詞を考える

伴奏もメロディも決まったら、最後は歌詞を書いていきます。できた伴奏やメロディから浮かぶイメージを言語化していきます。

初めての場合は自分の感じているものを言葉にしていくだけでいいと思います。慣れてきたら起承転結を意識したり、プロの歌詞を分析したり試行錯誤していってください。



楽器の伴奏と歌のみの作曲は慣れてしまえば難しいものではありません。最初の1曲を最後まで作ることが1番のハードル。ここを乗り越えてしまえば作曲の流れが理解でき、楽しくなってくるはずです。

(文・佐合良太)