これからはじまる今日が、陽だまりのようにあたたかい1日になりますように。ヂラフライターが心を込めて選んだ1曲をお届けします。
『眼福』 米津玄師
当たり前にくる明日など、1日もない
数ある米津玄師の名曲のなかでいちばん好きかもしれない。生きていれば輝かしい未来を夢見るし、次から次へと欲が出てくるが、「あなたのいる未来が ただこの目に映るくらいでいい あたしはそれで眼福さ」と言いきれる人生のほうが何倍も幸福な気がしてくる。女性目線の歌詞を書くのが好きだと、なにかのインタビュー記事で読んだことがあるが、彼のなかに生きる女性像はいつも、謙虚で少し悲観的で凛とした意志をもっている。
(選曲/文・三橋温子)
(撮影・望月柚花)
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