毎年恒例、ロッキング・オン・ジャパン主催の国内最大級年越しロック・フェスティバル COUNTDOWN JAPAN(カウントダウンジャパン)が今年も開催される。2003年から続くこのフェスには、今年も多くのミュージシャンが名を連ねており、その中から10組抜粋してライブの定番曲を紹介していく。今回はそんなフェスの初日、12月28日にスポットを当てる。どのようなミュージシャンが出演するのか、フェスの予習を兼ねて参考にしてほしい。
- あいみょん
- King Gnu
- 欅坂46
- [Alexandros]
- PENGUIN RESEARCH
- Official髭男dism
- マカロニえんぴつ
- Hump Back
- ゴールデンボンバー
- フジファブリック
あいみょん
2016年にメジャーデビューしたシンガーソングライター、あいみょん。ライブ活動をすることもなくオーディションからのデビューを勝ち取るほどの実力を持った彼女は、今もティーンエイジャーを中心にカリスマ的な人気を誇る。ライブの定番曲としては下記の5曲が挙げられる。
- 『貴方解剖純愛歌 ~死ね~』
2015年、インディーズでリリースしたシングル曲
- 『生きていたんだよな』
2016年リリースの1stシングル曲
- 『愛を伝えたいだとか』
2017 年リリースの2ndシングル曲
- 『君はロックを聴かない』
2017年リリースの3rdシングル曲
- 『マリーゴールド』
2018年リリースの5thシングル曲
決まった振り付けなどはないので、自由に楽しむスタンスでいいだろう。あいみょんは、軽妙なMCにも定評があるので、是非ライブではそのトークにも注目してほしい。
King Gnu(キング ヌー)
2019年にメジャーデビューした男性4人組バンド、King Gnu。おそらく2019年後半に耳にしなかった日がないのではないだろうか。デビューから瞬く間にヒットチャートを駆け上がった彼らの実力の高さがうかがえる。ライブの定番曲は下記の5曲が挙げられる。
- 『Prayer X』
2018年リリースの1stシングル曲
- 『Flash!!!』
2018年、配信限定リリースの1stシングル曲
- 『白日』
2019年、配信限定リリースの2stシングル曲
- 『Slumberland』
2019年リリースの2ndアルバム『Sympa』収録曲
- 『Sorrows』
2019年リリースの2ndアルバム『Sympa』収録曲
ライブで暴れることはないにせよ、「ライブが始まると世界が変わる」と称されるほど独特の空間を作り出すバンド。楽曲によっては激しい雰囲気も備え、暴れる人は暴れる可能性もあるので、念のため注意しておくと良いだろう。曲の雰囲気に身を委ねることが最も適しているかもしれない。
欅坂46
2015年から活動を開始した坂道シリーズ第2弾グループ、欅坂46。キラキラしたアイドル路線とは一線を画し、シックな雰囲気をまとったパフォーマンスが話題となり、注目を集めるグループだ。ライブの定番曲としては下記の5曲が挙げられる。
- 『サイレントマジョリティー』
2016年リリースの1stシングル曲
- 『二人セゾン』
2016年リリースの3rdシングル曲
- 『世界には愛しかない』
2016年リリースの2ndシングル曲
- 『語るなら未来を…』
2016年リリースの2ndシングル『世界には愛しかない』収録曲
- 『風に吹かれても』
2017年リリースの5thシングル曲
アイドルには定番ともいえる様々なコールがあり進化しているので、ライブで体感しながら覚えていくしかない。その中でも『世界には愛しかない』の冒頭はMVを見てもおわかりの通り叫ぶシーンがあるのだが、これを真似て一斉に叫ぶのが定番となっている。ライブでこの曲が始まった時、周囲が叫ぶことがあるかもしれないので、心しておこう。
[ALEXANDROS](アレキサンドロス)
2010年にデビューした男性4人組バンド、[Alexandros]。2014年に[Champagne](シャンペイン)からバンド名を改名してもなお、その勢いは衰えることを知らず、精力的に活動している。ライブの定番曲としては下記の5曲が挙げられる。
- 『Kick&Spin』
2013年リリースの4thアルバム『Me No Do Karate.』収録曲
- 『starrrrrrr』
2013年リリースの6thシングル曲
- 『ワタリドリ』
2015年リリースの10thシングル曲
- 『Mosquito Bite』
2018年リリースの17thシングル曲
- 『アルペジオ』
2018年リリースの7thアルバム『Sleepless in Brooklyn』収録曲
[Alexandros]のライブは決まった振りなどがなく、自由に楽しむスタンスである。ただ、バラードなどで一緒に歌うと近くの人に嫌がられるかもしれないので、節度を持って…といったところ。
PENGUIN RESEARCH(ペンギンリサーチ)
2016年にメジャーデビューした男性5人組バンド。PENGUIN RESEARCH。キレのあるサウンドに確かな歌唱力でファンを拡大し続ける彼らの音楽は、是非ライブで体感してほしい。ライブの定番曲は下記の5曲が挙げられる。
- 『ジョーカーに宜しく』
2016年リリースの1stシングル曲
- 『boyhood』
2016年リリースの2ndシングル『スポットライト』収録曲
- 『ボタン』
2016年リリースの3rdシングル曲
- 『敗者復活戦自由形』
2017年リリースの1stアルバム『敗者復活戦自由形』収録曲
- 『SUPERCHARGER』
2017年リリースの1stアルバム『敗者復活戦自由形』収録曲
『boyhood』のイントロで叫ぶ「せーの!」という部分は観客も一緒に叫ぶ、お決まりのコールとなっているので是非大声で叫ぼう。
Official髭男dism(オフィシャルヒゲダンディズム)
2018年にメジャーデビューした男性4人組バンド、Official髭男dism。2019年は聴かなかった日がないくらい日本中で流れていたので、耳に残っていることだろう。ライブの定番曲は下記の5曲が挙げられる。
- 『ノーダウト』
2018年リリースの1stシングル曲
- 『Stand By You』
2018年リリースの2ndEP収録曲
- 『115万キロのフィルム』
2018年リリースの1stアルバム『エスカパレード』収録曲
- 『Pretender』
2019年リリースの2ndシングル曲
- 『宿命』
2019年リリースの3rdシングル曲
ヒットチャートを賑わせた楽曲をラインナップしてみたので、しっかり聴き込んでからライブに臨んでもらいたい。ライブの注意点としては、グッズの売り切れが早いということ。狙っているグッズがある場合は、早めにゲットすることをオススメする。
マカロニえんぴつ
2012年から活動を開始した男性4人組バンド、マカロニえんぴつ。ユニコーンが好きだと公言しているボーカルはっとりを中心とするバンドで、キャッチーで親しみやすいメロディーが特徴である。ライブの定番曲は下記の5曲が挙げられる。
- 『鳴らせ』
2015年リリースのバンド初となる全国流通盤ミニアルバム『アルデンテ』収録曲
- 『洗濯機と君とラヂオ』
2017年リリースのミニアルバム『s.i.n』収録曲
- 『レモンパイ』
2018年リリースの2ndシングル曲
- 『ブルーベリー・ナイツ』
2019年リリースのミニアルバム『LIKE』収録曲
- 『ヤングアダルト』
2019年リリースのミニアルバム『season』収録曲
ラジオ局のヘビーローテションにも選ばれるなど、注目を集めているマカロニえんぴつ。音源とライブとでクオリティに違いがないという高い演奏技術にも定評があるので、その辺りも注目して楽しんでもらいたい。
Hump Back (ハンプバック)
2018年にメジャーデビューした女性3人組バンド、Hump Back。スリーピースならではのシンプルさを武器に、気だるくも芯のあるボーカルが心を揺さぶる大注目のガールズバンドである。ライブの定番曲は下記の5曲が挙げられる。
- 『短編小説』
2016年リリースのミニアルバム『夜になったら』収録曲
- 『月まで』
2016年リリースのミニアルバム『夜になったら』収録曲
- 『星丘公園』
2017年リリースのミニアルバム『hanamuke』収録曲
- 『拝啓、少年よ』
2018年リリースの1stシングル曲
- 『LILLY』
2019年リリースのフルアルバム『人間なのさ』収録曲
拍手より拳をあげろと叫ぶ彼女たちの熱量は会場を席巻する。決まった振り付けがあるわけではないが、ライブをみれば「自分たちの好きに楽しんでほしい」という彼女たちなりの思いを感じ取ってもらえるだろう。
ゴールデンボンバー
2004年からインディーズで活動を続ける日本を代表するエアーバンド、ゴールデンボンバー。紅白への出場によって知名度は全国クラスに跳ね上がり、『女々しくて』を知らない者はいないだろう。ライブの定番曲は下記の5曲が挙げられる。
- 『抱きしめてシュヴァルツ』
2008年リリースの1stシングル曲
- 『元カレ殺ス』
2008年リリースの4thシングル曲
- 『女々しくて』
2009年リリースの6thシングル曲
- 『毒グモ女(萌え燃え編)』
2009年リリースの7thシングルの収録曲
- 『酔わせてモヒート』
2011年リリースの11thシングル曲
『女々しくて』は特徴的な振り付けが紅白でも披露されていたが、もう1曲、『毒グモ女』も公式チャンネルで振り付けが解説されているので是非見てほしい。金爆メンバー全員が踊るという暴挙も、エアーバンドだからこそできる離れ業である。
フジファブリック
2004年にメジャーデビューした男性4人組バンド、フジファブリック。様々な出来事を乗り越えながら活動を続ける、とてもハートフルでキャッチーなバンドである。ライブの定番曲は下記の5曲が挙げられる。
- 『銀河』
2005年リリースの4thシングル曲
- 『虹』
2005年リリースの5thシングル曲
- 『若者のすべて』
2007年リリースのシングル曲
- 『夜明けのBEAT』
2010年リリースの5thアルバム『MUSIC』収録曲
- 『LIFE』
2014年リリースの15thシングル曲
バンドに起こった様々なことを共有してきたファンと、一緒に楽しむ空間。それがフジファブリックのライブだ。楽しみ方もそれぞれで、決まった振り付けがあるわけでもない。全ての人の心に届く丁寧なボーカルは、聴く者の胸を熱くしてくれることだろう。
2019年注目のニューカマーから大御所までが一堂に会する音楽の祭典
上記で紹介したミュージシャンの他にも、Creepy Nuts/coldrain/Nothing’s Carved In Stone/パスピエ/BREAKERZ/ベリーグッドマン/リーガルリリー/魔法少女になり隊/SILENT SIREN/Survive Said The Prophet/BiSH/FOMARE/BABYMETAL/ヤバイTシャツ屋さん/locofrank/宮本浩次/Little Glee Monster/SIRUP/GOOD4NOTHING/奥田民生/赤い公園など、そうそうたる面々が名を連ねる、この日のCOUNTDOWN JAPAN 1920。初日を飾るに相応しい豪華なメンバーであることは、おわかりいただけたことだろう。
年代や世代を超えて人々を魅了し続ける音楽を1日で体感することができるのはフェスの魅力であり、これほど多様なジャンルが集まるのはCDJならでは。この会場に足を運ぶ人は、是非その音の波に身体を委ねてみてほしい。
心から揺さぶられる音楽の祭典。唯一無二の空間になることは間違いない。
(文・倉田航仁郎)