
現在は徳島へ移住し、ソロプロジェクト・accobin(アッコビン)として活動するチャットモンチー(済)・福岡晃子。そんな彼女が直近数年で、地元・徳島の人々の魅力を切り取る映像プロジェクトを展開していることをご存知だろうか。
2023年リリースのaccobin初アルバム『AMIYAMUMA』収録曲「Moment」のMVシリーズである『Moment Series』。その続編的位置づけとして、2025年10月14日に一挙公開されたのが『Echoes of Moments』である。
両作に共通するのは、「徳島に息づく文化や伝統、豊かな自然と、そこに生きる人々の営みを映し出す」コンセプトだ。前シリーズ同様、accobinによる同一曲が使用された全4本の映像。徳島で活躍する職人・アーティストを主役とし、accobinが一インタビュアーとして彼らに話を聞く姿も、非常に印象的なドキュメント映像群となっている。
音楽の枠のみに留まらないこのクリエイティブに、accobinはどのような心境で携わったのか。今の彼女を形作る創作、音楽、そして徳島という地。身の周りの愛しいものたちに向けられたその眼差しを、本インタビューでぜひ少しでも感じてみて欲しい。
メイン曲「Moment」を“BGM”とした異例のMV『Moment Series』
『Moment Series』
JOCKRIC ver.
──まず『Echoes of Moments』シリーズの前身となる、『Moment Series』について訊かせてください。
accobin: 1stアルバムの『AMIYAMUMA』を2023年に出して、その際に収録曲のMVも全部後追いでいいから作ろうと思ってたんです。その中の1曲「Moment」だけインストで歌がないので、自分以外の人を主役に立てて作ってもいいな、というのがまずあって。その際に地元徳島の格好いい職人さんやアーティストさんに出てもらおうかな、と考えたんですよね。結果的に『Moment Series』5パターンのMVを制作したんですが、当初はこれも5人全員の映像を1つにまとめようとしてて。でもシリーズ第1弾のJOCKRIC(※)さんの撮影に伺った時に、「あ、これ無理だ」と思って。
※JOCKRIC:ゴミ・ゼロウェイストの取り組みでも知られる上勝町で活動するクラフトマン。リサイクル資源を利用した作品を考案するなど、独自のスタイルで「しごと着」を制作している。
──「とても1本じゃ魅力をまとめ切れない」という意味で?
accobin: そうなんです。「これはむしろ1人1本MV撮れるかも」と思いつつも、すでに撮影チームには5人で1本と伝えてしまってて。ひとまずJOCKRICさんの分を撮り終わった後、私が舵を思いっきり切り替えて「これ1人1本にしよう」って決めちゃったので、そこからがめっちゃ大変でした(笑)。
ただ、撮影チームも「絶対その方がいいよね」と言ってくれて。当然その日撮ったものでは素材も足りなかったので、JOCKRICさんの工房周辺を後日追加撮影しました。もっとこの人の魅力を深掘って伝えるには、その方自身の背景やどういう環境で活動を行っているかとか、そういう細部の話もすごく大事だと思ったので。そこで改めて「これはやっぱり、全部ちゃんと気合入れて1人1本ずつ作ろう」となってからは、そのモードで完全に走り始めて。
──『Moment Series』完結時のトークショーでは、JOCKRICさんの動画にだけ音声がないというお話もありました。それも方針変更の影響ですか?
accobin: そうなんです、最初は一般的なMVの予定で作ってたので。本来こういうシリーズものって同じ監督がすべて撮影するケースが多いんでしょうけど、『Moment Series』は複数人の映像監督が撮影しているんです。基本的に続けて同じ監督で撮らない、という形も企画のポイントになっていて。そんな中、第2弾の永原レキ(※)さんを撮った時に、レキさんが撮影中にお話ししてくれた内容が面白いな、となって。その時の監督さんからもらった「この音声を生かすのはどうか?」という案を「めっちゃいいかも」って思ったんです。
正直、MVで音楽が完全にBGMになるってなかなかないですけど。MV制作という目的が第一なら絶対出来ないですが、結局今回の企画で一番伝えたかったのは「徳島の格好いい人を見て欲しい」なんです。なのでそこでまた「今作をドキュメンタリーのMVにして、私の音楽は完全にBGMで」と舵を切り直して。残り3本も徳島の人を知ってもらうための映像として、最終的に今の形になりました。『Moment Series』はaccobinの音楽作品として見てもらってもいいし、徳島の魅力を発信する映像作品として見てもらってもいいし。徳島でこういうクリエイトができることを知ってもらえる素材になればいいな、と思って作りましたね。
※永原レキ:阿波藍プロデューサー。徳島伝統の藍染、神仏祭やサーフカルチャーを軸としたモノづくりやイベントプロデュースを手掛け、空海藍の青が紡ぐ歴史文化の探究と発信に力を注ぎ、徳島の文化を国内外に向けて拡散し続けている。
──5本のMVは結果的に、かなり制作の現場感を拾いつつ進めた形になったんですね。
accobin: 完全にすべて自主制作なので、その辺も結構自由が利くというか。もちろん撮影班にも迷惑をかけたんですが、チームも元々ある程度関係性のある方々で組んでいたので出来たことでしたね。今までのチャットモンチーみたいな規模では絶対できなかった自由さ、フットワークの軽さで、やりたいことを進めるというか。もちろん締め切りもないので、監督も私も納得いくまで作れましたし。あとは出演してくれた皆さんが、自分のプロモーションビデオだと思えるぐらい良いものを作るのが実は裏テーマでもあって。その人がずっと使ってくれるような映像にしよう、という思いもありました。
──ソロゆえの自由さや、だからこそ色々なことができる点も、今のaccobinさんのやりたいこと・気質にも合っているというか。
accobin: やってるうちに追加でやりたいことがどんどん出てくるのはなんだか不思議ですね。徳島でなかったらこうなってないかもしれません。東京にいた頃は、新しいものやまだ誰もやってないこと、誰かを驚かせることを考え続けるために、常に自分のテリトリー外にもアンテナを張らなきゃいけない感覚もあって。もちろんすごくお金もかけてもらっていたし、ちゃんとそこに見合うものもみんなに見せたかったし。でも今は、とにかくやりたいことが一番先。なおかつ徳島だからこそ、という部分が一番大事で。都会の頃のような変なプレッシャーというか、「こういうものを作った方がいい」みたいな固定観念や責任感はないですね。
魅力を感じるモノ・ヒトを切り取る映像制作の面白さへ向く興味

──作品の軸は「Moment」という曲にも拘わらず、MV映像は「主役は私じゃなくて別の人」になったaccobinさんのマインドの変化も興味深いです。“MVは曲やアーティストをPRする”前提を崩した、かなり柔軟な発想というか。
accobin: 自分の内面表現としての音楽は、作るだけで完結しちゃう部分があって。むしろ最近、映像作品を作る奥深さを実感することが多くて、どんどん興味が湧いてるんです。今までは映像に映る側として、MVで歌ったり演奏姿を撮ってもらったり、あとはテレビとかにも出たことはありましたけど。自分が映像を作る側に携わり始めてからは、“撮影するモノ・ヒト”をどう表現したいか、という作り手の内面が表れることを改めて実感してますね。
──徳島の良さを紐解いた結果、“そこに暮らす人”に焦点を当てた点もユニークです。“地方の魅力”に言及しようとすると、自然や風景、文化に触れるケースも多いですが、乱暴な言い方をすると、正直似たものは全国各地の地方どこにでもあるというか。
accobin: 私自身も、移住して一番思ったのはやっぱ人やな、と。環境以上に、その場に元々住んでいた人たちと上手くやれるかが移住の本質なんですよね。徳島に戻ってきて、最初に徳島人の力強さ、エネルギッシュさをすごくダイレクトに感じて。なぜかと考えた時、東京って人の分母が多いぶん似た志の人がすぐ集まれるじゃないですか。ただ徳島だと人口も少ないから、価値観に共感できる人に出会うのも簡単ではなくて。必然的に何でも一人でやっちゃう、マンパワーのある人が多くなるんかな、と。その人のエネルギーが結局人を引き寄せたり、その人の近くにいろんな人が集まって住み始めたりもするから、“人が土地を育てる”のはありますよね。だから徳島の良さを知ってもらうには、徳島の“人”を知ってもらうのが早いな、と思うんです。
──それは、一度地元を離れたからこそ改めて感じる部分もあるのではないですか。
accobin: 若い頃、大学生の頃は徳島のことを見ようともしてなかったですからね。今みたいにネットで情報が手に入る時代でもないから、全部東京にしかないと思い込んでいて。もちろん地元や地元の仲間も好きだったけど、音楽をやるなら東京に行くしかない、と。あとは徳島の人の、「徳島には何もない」という口癖を真に受けてたのもありました。大人になった今なら腰の低さとか、手前味噌で言ってるんやな、とわかるんですけどね。
──ちなみに、『Moment Series』に登場された方々はどのように選出されたのでしょう。
accobin: 基本的には元々10年以上の付き合いがある方が多いです。東京に行く前から知る人もいれば、行ってからのお付き合いの人もいますけど。相手のこともずっと知ってるし、徳島で稀有なことをしているのも知ってるけど、じゃあ具体的にどんな活動をしているか、その活動でどんなことに重きを置いているかは意外と知らないな、と実感することもあって。ぜひもっと大勢の人に知って欲しい、という思いで今回声をかけさせてもらいました。
──映像完成後の皆さんの反応はいかがでしたか?
accobin: 有難いことに、皆さんそれぞれにPRで動画を使ってくださったり、動画のことを発信してくださったりしてます。中でも先ほど挙げた永原レキさんは、普段地方創生や地元の文化継承にも積極的に取り組まれていて、県外の人向けの講演・発信の中でいつもこの映像を紹介してくださっていて。実はそれが『Echoes of Moments』の制作の発端にもなったんですけど。
──そのお話についても、ぜひ詳しく聞かせてください。
accobinが聞き役に徹した映像新シリーズ『Echoes of Moments』
『Moment Series』
LEKI ver.
accobin: 永原さんが以前から、『SAMURAI SONIC』というフェスを主催している方と仲が良くて。『SAMURAI SONIC』自体も元々音楽フェスであると同時に、地方創生を活動テーマとしても掲げてるんです。その中で当初、徳島の藍染文化に関するプロダクトを販売したい、という話があって。そこで永原さんが自己紹介時に『Moment Series』の映像を使った際、その評判がとても良かったことから、『SAMURAI SONIC』出展者の紹介動画を作って欲しい、という依頼が私の元に来たんです。
なので今回登場されたのはイベントから指定頂いた方々なんですが、私自身もそもそも徳島での活動を存じ上げている方ばかりだし、むしろ私もいつか撮らせてもらいたい、と思ってて。「ぜひやりましょう」いうお話から「せっかくなら曲も新しく作りたいよね」となり、新たなシリーズで『Echoes of Moments』を制作しました。
──となると今回は前作のように、完全なaccobinさんの自主制作ではないんですね。
accobin: ただ、方向性を詰める中で、「自分たちの好きなように作らせて欲しい」という条件にOKを頂けたので、作品の本質は前シリーズとほぼ変わりません。自分が好きなものを好きなように作るって、頂いたお仕事では本来なかなか難しいことも多いですけど。イベントでの活用方法の事情で「動画冒頭にイベントロゴを入れる」とかそういう決まりごとは多少ありましたけど、中身に関しては今まで通り「私たちの目線で徳島の魅力を伝える」もので大丈夫と言って頂けて、「じゃあお引き受けします」という話になりました。
──制作の方向性やピックアップされる方など、いろんな面でaccobinさんとの合致も大きかったというか。これが全然知らない方ばかり撮るとなると、まただいぶお話が変わりますよね。
accobin: 強いて言えば人型アートを作る吉田一郎さんだけ、作品や活動や知っていた上で直接の面識があまりなかったので、そこは一度がっつりお話を聞かせて頂きましたね。企画が固まる前段階で一度お会いしたんですけど、その時聞いたお話だけでもめちゃめちゃ面白くて「絶対撮らせて頂きたい!」となって。
『Echoes of Moments』
Ichiro Yoshida ver.
──動画全体を通したaccobinさんの傾聴の姿勢も印象的でした。言わば“聞き役”としてのコミュニケーションもとても巧みだな、と感じまして。
accobin: やっぱり何かしら生み出す活動をする人、アーティストさんや職人さんって、皆さん伝えたい気持ちや思いが絶対あるんですよね。撮影用に“敢えてここをもう一回訊く”みたいなことは多少やりましたけど、基本的には皆さんに自由に喋ってもらってます。
ただ私も物を作る人間として、皆さんの活動へのリスペクトは絶対欠かしちゃいけないと思っていて。そこは映像チームとも共通認識を持って特に気を遣いながら進めました。こちらがそういう気持ちでいると、自然と相手の方も「この人大丈夫そうやな」と思って心を開いてくれるのかもしれないです。その上で皆さんの意図がちゃんと正確に伝わっているかご本人にも何度も確認してもらったり、「ここはこうして欲しい」という話にはもちろん対応して。私の「自分がこう見せたい」に捻じ曲げない、という点はすごく気を遣いましたね。
──仕事柄、その塩梅の難しさはとてもよくわかります。前提として、「自分がこう見せたい」を自覚しないといけないというか。
accobin: そう。だから「最初に決めすぎない」のも大事ですよね。信頼関係は当然ちゃんと築きますけど、あとはその時撮れた素材をなるべく活かすように編集するだけ、というか。
これは徳島に来て、私の価値観が変わった所のひとつかもしれません。東京だと、自然や唯一無二のものがそんなにあるわけじゃないから、みんな努力して培ったモノをあの手この手でどう魅せるかを半ば競争のようにしていて。それが良いとか悪いとかではないんですけど。でも徳島だと、自然も文化もすでにあるモノが出来上がっているので、こちらはそれを調理させて頂く、ぐらいの気持ちでいいな、と。
もちろん都会での競争が合う方や、そこに立ち向かうことが楽しい人もいると思うんです。けど今の私は、こういう徳島みたいな場所の魅力をフックアップする方が楽しいな、っていう。だってもう、魅力あるものが撮り放題なんですよ(笑)。元からある自然や文化もだし、音楽も映像も徳島にいる人だけでこんなにいいものが出来るのに。なのでこの場所でこんなに面白い活動ができることは、もっと広く知られて欲しいと思いますね。

──accobinさんが徳島で暮らしながら活動するからこそ、よりディープな土地の魅力をきちんと敬意を持って扱えるのだと思います。今は何でもネットに情報がありますが、やはりローカルの人が持つ情報・体験には勝てないと言うか。
accobin: こっちで生活して思うのは、自治体は「もっと観光客や移住者を増やしたい」と希望するけど、「地元に変わって欲しくない」と思う人も大多数なんです。ただ私は、どちらの気持ちもよく分かるから。私自身の活動には地方創生とか地元を大きく変えたいという思いはそこまでなくて、自分の出来る範囲で徳島の魅せ方を考えてるだけなので。それが私にできる、私なりの徳島への恩返しかな、と。
──「徳島ってこんなに素敵な所だよ」は、イコール「だから観光においでよ」「移住しようよ」ではない、という。主張や活動趣旨としても、それは全然両立しますよね。
accobin: まあ、身近な人にはめっちゃ「遊びに来て!」とは言うんですけどね(笑)。
新たに知った、映像由来の音楽を作る楽しさと難しさ
『Echoes of Moments』
Hi-COLOR ver.
──少しだけ『Echoes of Moments』の話に戻りますが、先述の経緯で映像が作られたとなると、音楽も一から新曲を作ったんですよね。
accobin: そうですね。4組分の映像をそれぞれ2日間、期間にすると3ヶ月ぐらいで撮ったんですけど、音楽も同時進行で作り始めていて。映像の撮影現場で録った音を素材として曲に入れることも決めていたので、撮影後にその音も曲の中に取り入れて、それで楽曲も完成させました。曲中には、前シリーズの楽曲「Moment」の音もサンプリングしてます。
──それだと、従来とは音楽の作り方もかなり違ってきますよね。一番大きい違いだと、映像ありきで曲を作ることになりますし。そういった手法は初めてですか?
accobin: いえ、実は最近頂く案件ではCM曲なども作っているので、映像ありきの曲自体は作ったこともあるんです。ただ基本的には30秒、長くて60秒程度のものなので、今回のような長尺の曲は確かに初めてですね。いわゆる劇伴のような音楽の書き下ろしも、実はずっとやってみたくて。実際に挑戦した感覚としてもすごく楽しかったので、実は今、次の作品として短編映画の制作にもチャレンジしてて。
──それは音楽だけでなく、映像もaccobinさんが主体で?
accobin: そうです、総監督というか。阿波踊りの短編映画を作ろうとしてるんですけど、劇伴も当然私が作っているので、それが今までで一番長尺の曲になるかな。そちらもぜひ楽しみにしてもらえたら。

──その制作手法の中で、苦労した部分などはありますか?
accobin: めっちゃありましたね。音楽自体も後々単体でサブスク配信予定なので、曲だけでも成立しないといけない難しさがあって。同時に、物語じゃないドキュメンタリー映像のサントラなので、完全なBGMではなく曲としての主張もある音楽を、映像と合致させる塩梅も難しくて。しかも今回の『Echoes of Moments』も撮影監督が全員違うので(笑)、少しずつ異なる映像の作風とあわせる難しさもありました。
──お話を聞くだけでも、かなり難題な制作のように感じます。最終的に、どういう形で作品として成立させるよう工夫したんですか。
accobin: 今回は楽曲もデモ段階から撮影チームに何回も投げて、「これどうかな」って確認しつつ一緒に作っていきました。あとは各映像と併せた状態の楽曲と、音楽単体の状態での楽曲を何回も聴き比べて、「ここちょっと物足りないな」「これは映像の邪魔になるかも」をひたすら繰り返して細部を詰める形で。具体的には、ビートが入るとそれに乗せて曲を展開しなきゃいけなくなるので、なるべく終盤までビートを入れない、とか。ただ完全にゼロでも成立しづらいので、序盤中盤はリフでリズム感を作って曲を展開するとか。そういう手法を取りましたね。
『Echoes of Moments』
Awagami Factory ver.
──そうなると、『Echoes of Moments』シリーズは現在の公開分で一旦完結かと思うのですが。今後のaccobinさんの活動の抱負となると、ひとつはやはり先ほどお話もあった短編映画でしょうか。
accobin: 映画は一旦、2026年公開目標で現在進行中です。あとはアーティストとしてのアルバムかEPか、音源としてまとまったものも1枚。できればこれも2026年に出せるといいな、という感じで。
──それこそ、映画関連の曲などが収録される形ですか?
accobin: 映画劇伴は、おそらくそれ用のサントラ作品としてまとめると思います。ただ撮影チームにはむしろ、「映画はエンドロール用の主題歌もいるんじゃない?」って言われてて(笑)。ひょっとしたらそういった曲も、音源には入るかもしれませんね。
──そのような具体的な動きに加え、自身の活動方針としてはいかがでしょう。
accobin: 徳島のことも、当然まだまだ全然知らないことがたくさんあって。それこそ『Moment Series』『Echoes of Moments』を撮ったことで、「こんな面白い人いるよ」「こんな素敵な人もいるよ」ってさらにいろんな方が教えてくれるんです。なので引き続き徳島の魅力的な人を探したり掘ったりして、一緒に作品を作れたらいいですね。結局そこで得た発見や感動、インスピレーションが、私の音楽にも自然と影響を及ぼすというか。たくさんの出会いやご縁を、全部音に変えていけたらいいなと思います。音楽の為に魅力を探すというよりは、面白いなと思ったものや自分の生活の一部が、自然と作る音楽に表れるって感じかな。
(取材/文・曽我美なつめ)
(撮影・weathershop)
PROFILE
accobin(アッコビン)
福岡晃子(ふくおかあきこ)
徳島県徳島市出身。2002年よりチャットモンチーのメンバーとして活動し、 2016年に徳島にイベントスペース「OLUYO」を開設。2018年にチャットモンチーを完結した後、2020年より徳島に完全移住。ソロアーティストやバンドのプロデュースや楽曲提供、CM音楽制作などを手掛ける。2021年からYouTubeチャンネル「accobin_福岡晃子」を開設し、徳島での生活や音楽活動の様子を発信。2023年2月にソロ活動名義を“accobin”と改名し、同年5月に初のソロアルバム 『AMIYAMUMA(アミヤムマ)』リリース。2024年4月に初の随筆集『おかえり』刊行。
Official Website
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