新たな魅力を再発見! 異色のコラボソング10選

倉田 航仁郎

倉田 航仁郎

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世の中に数多あるコラボ曲。普段は交わることがない2組のアーティストが手を取り合い、予想を超えた化学変化を起こしてくれます。中には何度も同じ組み合わせでリリースするアーティストも存在するほどにやってみないとわからないのが面白いところ。今回はその中から厳選した10曲をご紹介!


もどかしさと切なさの融合
RADWIMPS 『泣き出しそうだよ feat あいみょん』

RADWIMPSのアルバム『ANTI ANTI GENERATION』に収録された、シンガーソングライターのあいみょんとのコラボ曲。

クセの強いRADWIMPS/野田洋次郎の楽曲を自然に歌いこなすあいみょんは、絶妙なハーモニーを聴かせてくれます。向かい合ったブランコに揺られることで近付きそうで近付けない、もどかしさを表現しているミュージックビデオにも注目です。

色褪せない友情
米津玄師 『灰色と青(+菅田将暉)』

YouTube再生回数1億回を超え、今もなお人々を魅了し続ける楽曲。

米津玄師から菅田将暉への熱烈なラブコールで実現したこのコラボは、子供の頃友人同士だったふたりが大人になり、すれ違う日々の中で奇跡的に重なる瞬間を描いた物語です。物悲しく切ない雰囲気にふたりの特徴的な声がピッタリ重なり、その世界に引き込んでくれる作品です。

ビビッドでスタイリッシュ
DAOKO × MIYAVI 『千客万来』

映画『Diner ダイナー』の主題歌として書き下ろされた1曲。この映画の監督である蜷川実花のラブコールで実現した、ラッパーでありシンガーのDAOKOとサムライギタリストのMIYAVIによる異色のコラボです。

印象的なギターリフにキュートな歌声が絶妙に絡み合い、お互いの魅力を引き立てあっています。ミュージックビデオも蜷川実花が手掛けており、彼女の特徴であるビビッドな色合いが鮮烈で印象的な作品です。

人間とボーカロイドの饗宴
BUMP OF CHICKEN feat. HATSUNE MIKU 『ray』

元はアルバム曲だったこの曲が、ボーカロイド/初音ミクとのコラボバージョンとなり配信限定でリリースされた1曲。

リリース当時ボーカロイドとのコラボは新たな挑戦であるという賛成の声もありましたが、バンドが初音ミクの世界に寄せてきたことをよく思わない人も現れるなど賛否両論の論争を巻き起こしたことでも話題となった作品です。人間とボーカロイドのハーモニーは印象的で、一度聴くと耳から離れません。

国を超えたデュエットソング
Against The Current 『Dreaming Alone(feat. Taka)』

ニューヨークで活動する女性ボーカルバンド、Against The Current。以前からボーカル/クリッシー・コスタンザの美しさが話題となっていたこのバンドが日本デビューするに当たってリリースした、アルバム『Gravity』に収録された1曲です。

海外のミュージシャンと日本のONE OK ROCK/TAKAという異色のコラボ作品はとても新鮮で、デュエットソングとしても独特の存在感を放っています。

ダンサブルな歴史唄
レキシ 『GOEMON feat.ビッグ門左衛門(三浦大知)』

アルバム『ムキシ』に収録されたレキシの1曲。レキシネーム『ビッグ門左衛門』こと、三浦大知とのコラボで話題となりました。

レキシらしさをまとったダンスチューンということで、ミュージックビデオでは石川五右衛門の姿に扮したレキシ(池田貴史)が本格的なダンスに挑戦しているところも見どころのひとつです。

ハイセンスな空耳アワーの笑撃
MONKEY MAJIK×岡崎体育 『留学生』

岡崎体育得意の『英語に聞こえる日本語、日本語に聞こえる英語』をテーマに、MONKEY MAJIKとコラボした遊び心全開の1曲。大真面目にふざけている岡崎体育の世界観をしっかり味わうことができます。

80年代風のダンスミュージックをベースにしたノリのいいサウンドに乗せて歌われるフレーズ『留学生 部屋20平米』。一回でも耳にすれば、このフレーズが頭から離れなくなることでしょう。

動と静が交錯する狂気
椎名林檎と宮本浩次 『獣ゆく細道』

椎名林檎とエレファントカシマシ/宮本浩次という、強烈な個性を持つふたりによる大注目のコラボ。歌謡曲テイストで和の雰囲気をまとった曲の世界観はさすが椎名林檎です。獣のように歌い狂う宮本浩次と冷静に歌う椎名林檎を対比的に描きだしたミュージックビデオは必見。

両者の持つ個性を余すことなく発揮し、見事に融合させた歴史に残る作品です。これまで男くさく渋いロックのイメージが強かった宮本浩次が、歌謡テイストの曲とも相性が良いということを知らしめた1曲となりました。

最先端のムード歌謡
TOKYO SKA PARADISE ORCHESTRA 『黄昏を遊ぶ猫(vocal:中納良恵)』

スカパラのゲストボーカルコラボ作品の1曲。EGO-WRAPPIN’の中納良恵を迎えた本作は、スカパラのアルバム『欲望』に収録されました。

抜群の歌唱力と唯一無二の個性を持った中納良恵は、ホーンセクションとの相性が抜群。その個性をムーディなSKAで迎えたスカパラ。両者の魅力を引き立てあった見事な作品です。

ビッグネームによる奇跡のコラボ
HYDE feat. YOSHIKI 『ZIPANG(Japanese Version)』

L’Arc〜en〜Ciel・VAMPSのボーカル/HYDEと、X JAPANのYOSHIKIというビッグネームによるコラボ作品。

京都にある世界遺産、東寺で撮影されたミュージックビデオでは菩薩に扮するHYDEの姿を見ることができます。吸血鬼など洋風のイメージが強いHYDEが、和の雰囲気の中で神々しさをまとい、YOSHIKIのピアノに乗せて熱唱する貴重な映像をお楽しみください。


個性の融合と昇華によって至る新境地。
コラボによって新たな魅力を発見しよう!

唯一無二の個性を武器に活動しているアーティスト同士がそれぞれの魅力を高めあうことで新境地を切り開き、これまで知らなかった一面を見せてくれるのがコラボ作品の大きな魅力です。今回はその中から厳選して10曲をご紹介いたしました。

これからも様々なアーティストが意表を突く組み合わせで新しい世界を見せてくれることでしょう!

(文・倉田航仁郎)