
2024年に突風のごとくインディーデビューを果たした奏人心(そうとしん)。突風ロックと呼ばれたその衝動的サウンドは、徐々に色彩を纏い、歪みがクリアになり、バンドをネクストステージへと押し上げた。
2026年9月に3rd EP『kioku no naka』をリリースし、同月末には長野県松本市のりんご音楽祭2026にオーディション枠で出演。地元福岡だけでなく県外でのライブも増え、海外メディアからも注目されている彼らはいま、なにを思うのか。
新たなフェーズに突入したからこそ直面する試練や心の揺らぎ、それでも自分たちの音楽を信じて突き進む覚悟。今年21歳となる3人のリアルな胸の内に迫った。
cover photo by Toshiki Otsuka
INTERVIEW

photo by Toshiki Otsuka
L→R
Vocal / Bass 永松有斗夢(あとむ)
Drums 今橋一翔(まさと)
Vocal / Guitar 山路あげは
言葉と音のクリアさを追求した『kioku no naka』
——今回のEP『kioku no naka』は、1曲目「惑星の呼吸」のイントロのギターリフから意外性たっぷりで。それでいて、3人が活動初期から大切にしている「曲と歌詞のシンプルさ」やパンク精神は変わらず根っこにあると感じた作品でした。まずはEPに込めた思いや意図からお伺いできますか?
永松有斗夢(Vo./Ba.) 今回の作品は、前作の『風がゆく若色の街』(2025年)から一段階レベルアップしたというか、これまで以上に言葉の力を信じて制作した作品です。初期のころは、「音を鳴らして気持ちを前に出す」というのを、音楽を始めた当時の衝動に乗せて作品にしていました。今回、「どうすれば自分たちの気持ちがいちばん伝わるか」をあらためて考えた結果、言葉と音のクリアさを大事にするというところにたどり着いた感じです。
——どんな心境や思いが、「よりクリアな言葉や音」という表現に結びついていったのでしょう。
有斗夢(Vo./Ba.) たとえばサウンド面に関しては、もっとこう余裕のある音というか、イメージが広がる音で聴いてもらいたいなと思っていて。いろんな人にとって、いろんな見方ができる、そういう作品やバンドでありたいなと思ったんです。「どう伝わるんだろう」っていうのを、より考えるようになった感じはありますね。
——聴く人の受け取り方をより意識するようになった、と。あげはさんはいかがですか?
山路あげは(Vo./Gt.) 1st EPの『SEARCH感受YOUTH』(2024年)は、高校生のときに作った曲とかをレコーディングしたので、バンドをやる楽しさや自分たちの思っていることをぶつけまくる初期衝動みたいなものをパッケージングした作品で。そういう衝動的な部分はいまも根底にあるとは思うんですけど、あれから数年経って、21歳の自分たちが見えているものを表現するにはどうすればいいか。あとは、さっきのお話にもあったように、聴く人にどう伝わってほしいかをすごく意識しながら作った作品ですね。
——そうした思いや方向性は、制作時にみなさんで話し合うんですか?
あげは(Vo./Gt.) 深く話したわけではないんですけど、曲ができていく流れの中で自然と出てくるものというか。3人とも生活だったりバンドに対する思いだったりが変わっていく中で、作品にも自然と変化が生まれてきたという感じだと思います。
——高校時代から一緒に歩んできた3人ならではの阿吽の呼吸ですね。一翔さんはいかがでしょう。
今橋一翔(Dr.) 2人が言ったように、最初のころはバンドの楽しさやそのときの勢いをそのままCDにした感じなんですけど、当時と比べてみんなレベルアップしているので、いまできることを最大限に再現して曲に全部注ぎ込みました。僕たち、根底の部分は変わっていないんですけど、とにかく進化した姿を見せる。かつ、聴き手にどういうふうに聴いてもらえるかとか、そういう細かい部分にも目を配れるようになった感じだと思います。
——収録されている4曲の曲作りについてもお聞きしていこうと思いますが、まずは一翔さんのドラム。曲全体を支えるシンプルなビートでありながら、「惑星の呼吸」では変則的なリズムが入ってきたり、「小鳥」のBメロでは高揚感を誘うドラミングが入ってきたりと、曲の展開にフィットしたドラムがとても印象的でした。
一翔(Dr.) 僕は音楽の中でもリズムが好きで、ギターやボーカルのリズム感を聴いたときに「バックでこういうリズムが流れたら気持ちいいな」「乗っちゃうな」というのを感じとりながら、セッション的な感じで生まれた部分が多いですね。その作り方は前作も同じなんですけど、前作はちょっと前に出すぎるドラムだった分、今回は単に気持ちよさや勢いだけじゃなくて、第三者目線で押し引きを考えてクオリティを上げることを意識しました。
「ここのタイミングでドラムを出しすぎるのはよくないな」とか「ここはギターをもっと目立たせたほうがいいな」とか。自分の手数が増えて、できることが多くなったからこそ見えるものが増えきた。だから今回は、そういう押し引きを自分の中で考えられるようになったんだと思います。
——なるほど、そういう変化だったんですね。すごく合点がいきました。曲作りに関しては、セッションしながらそれぞれのパートを作っていくというスタイルが多いんですか?
一翔(Dr.) 「惑星の呼吸」はたしか、あげはがギターでおもしろいフレーズを弾いていたので、僕がその場でドラムを入れて。 いままでとちょっと違うドラムを叩いてみたいと思ったので、ああいう不規則というか、変なスネアの入れ方をしたドラムを叩いた記憶があります。
有斗夢(Vo./Ba.) Aメロはあげはが弾き語りで作ってきて、そこから一翔がリズムを改良したり、あげはがフレーズを考えたり。1サビのあとは完全にセッションで作りました。
このEPは歌を意識して作ったので、弾き語りからちゃんと組み立てて、セッションで作り上げていくという順序を踏むことが多かったです。セッションと呼んでいいのかわからないですけど、やっぱりバンドで生で鳴らしてみて、どういうノリが生まれるかを試してから固めていくという流れが、初期のころからの僕たちのやり方ですね。
——最近はあげはさんがボーカルを務める曲も増え、あげはさんが自分で原曲を作って持っていくパターンも増えていると思います。
あげは(Vo./Gt.) そうですね。 今回のEPでいうと、「小鳥」は私が作詞作曲をして持っていった曲です。私が曲を作ってきてバンドでやるというパターンは、前回のEPに収録した「それがすべて」が初めてだったんですけど、今回のEPではツインボーカルの色をより強めに出したかったので、「小鳥」はいいスパイスになるんじゃないかと思って入れた曲でした。
——自分ひとりで作った曲を3人でブラッシュアップしていく過程で、「この曲、こんなふうに化けるんだ」と驚くことは?
あげは(Vo./Gt.) 私、ふだんは自分の曲に対して「ここはそういうふうに弾かないでほしい」とか言ってカリカリしちゃうタイプなんですけど(笑)、「小鳥」のときはけっこう客観視できて。さっきおっしゃったBメロの部分も、スタジオで私がギターフレーズを弾きながら歌っていたら、有斗夢が急にベースを弾き出して、そこに一翔がいままで叩かなかったようなドラムを叩いてきて。2人の目線が入ることで曲が一気に広がった感覚があったので、それをそのまま活かしました。
共有できる喜びも、拒否される苦しみも抱えていたい
——有斗夢さんとあげはさんは、作詞での言葉選びもボーカル表現もそれぞれ違う魅力がありますが、その特徴をご自身ではどう捉えていますか?
あげは(Vo./Gt.) 私の場合は、自分が叫びたいこと、歌いたいことをストレートに曲にしています。恥を忍んで歌詞を書いて、恥を忍んで歌う。腹から声出して。
前作の話になりますが、たとえば「それがすべて」のフィリピン人店員さんの部分は、おそらく生まれ育った地じゃない異国で働いているその人が、そこで暮らしている私に日本語で「ありがとう」と言ってくれたことに対するシンプルな思いを歌詞にしたもの。ただ、いま思えば、もしかしたらその人は貧しい国から出稼ぎにきたのかもしれないし、家族を国に置いてきたかもしれない。世界の貧困や、外国人労働者を取り巻く課題にも付随してくる話だよなと。
SNSやニュースを見ていても世の中にはいろんな問題が山積みで、そういうのを考えながら、一方で考えないようにもしながら、自分の生活の中で出会う風景にインスピレーションを受けているのかもしれません。
有斗夢(Vo./Ba.) 僕は、自分のイメージを文字に起こすときに、けっこう複雑な手順を踏むんです。どうすれば自分のイメージが思ったように伝わるかを重視して、自分の頭の中にある言葉や感情からフレーズを拾ってくるような感覚です。どこにもない言いまわしをしたいとかいう気持ちはなくて、自分の感情が入りやすいフレーズを探して歌詞にしているというか。
——シンプルな言葉の連なりなのに、「こんな形容の仕方があるんだ」「この景色をこんなふうに見ているんだ」と新鮮に感じるフレーズが多いのは、そういう理由からなんですね。ちなみにベタな質問ですが、作家だと誰が好きですか?
有斗夢(Vo./Ba.) 小説は昔からよく読むんですけど、高校に入ってからは作者にこだわらない読み方をしていて、いろんな人の本を読んでいます。最近だと、韓江(ハン・ガン)さんの『すべての、白いものたちの』とか。あとは、集中力の本(笑)。noteも好きで無限に読んじゃいます。
——わかります(笑)。一翔さんは、作詞に興味は?
一翔(Dr.) ちょっとあります。でも、やっぱり2人の声がよすぎるので、僕が書いた歌詞だと浮いちゃうかなって(笑)。だからリズムに全振りしてますけど、いつかチャレンジしてみたいなとは思っています。
——いいですね、その歌詞を2人が歌でどう調理するのか楽しみです。聴き手の存在をより意識するフェーズに入り、「自分たちのやりたい音楽」と「聴き手に受け入れられる音楽」とのバランスの取り方については、どう考えていますか?
有斗夢(Vo./Ba.) 人の目があるというのはすごく嬉しいことで。共有できる喜びも、拒否される苦しみも、どっちも抱えていたいなとは思っているんですけど。 そのうえで、僕はやっぱり「伝える」というところを大切にしたくて。僕が音楽を聴いたときにいちばん感動する瞬間は、「歌」がすっと心に入ってきたときなので、じゃあ「歌を聴いてもらうためには」「歌をもっとよくするためには」どうすればいいかをつねに考えています。
一翔(Dr.) 僕は2人のことを信頼しているので、2人から来る発想をどういうふうに活かせば、何度もリピートして聴きたくなる曲に仕上がるかをすごく意識しています。僕は、「このリズム好きだな」とか「雰囲気がいいな」という理由で音楽を好きになるタイプなんですが、いまの世の中、そういう感受性で音楽を好きになる人は多いんじゃないかと思っていて。だから、そういう部分を意識しながら何度も聴いてもらえる曲に仕上げていく、というのが僕の役割かなと。
有斗夢(Vo./Ba.) 僕の考えたイメージだけじゃ、あげはが考えたイメージだけじゃ、想像の域を超えないというときもやっぱりあって。一翔が僕の想像外から意見をくれたりとか、想像外のところまで自我を張ってくれるからこそ、バンドとしてぶっ飛んだところまで行けるんだとは思いますね。
——3人の関係性、なんだかすごくいいですね。それぞれスタンスも感性も違うけど、根底にある思いは共通しているところがいいバランスだなと感じました。ちなみに、これまでの作品はあげはさんのイラストがジャケットになることが多かったと思いますが、今回のEPは写真ですね。
あげは(Vo./Gt.) これは福岡のThe Dark Roomというクラブでライブをしたときの写真です。これまでは、自分たちの作品を表現するには写真より絵を描いたほうが伝わりやすいという思いがあったんですが、このときのイベントで地元のカメラマンの方に撮ってもらった写真がすごくよくて、今回の4曲のコンセプトにも合うなと。CDを開けたときの盤面のアートワークは、有斗夢が作ってくれたものです。
※「SAYONARA.」はCDのみ収録。
歌っていて泣きそうになる瞬間がある
——2022年の活動開始からこれまで、インディーデビューや3枚のEPリリース、地元以外でのライブなどさまざまな経験をしてきたと思います。バンドとして、もしくは個人として、壁にぶつかった時期はありますか?
一翔(Dr.) 僕は、いまですね。ドラマーとしての引き出しが増えて、そこに挑戦してきたからこそ、最近は足りなくなってきたなと。なので、インスタのリールでドラム動画をたくさん見て、譜面に起こされているリズムとかキメ部分のパターンとかを一つひとつ練習して…というのを最近がんばっています。
あげは(Vo./Gt.) 私も、いまといえばいまかな。「小鳥」を書く前、自分の限界を感じていた時期があって、「そもそもなんで自分は音楽をやっているんだろう」みたいなことばかり考えてなにもできなくなっていたんです。それって結局、目指す場所がなかったからなんですよね。先を見ずに下ばかり向いていたから苦しかったんだなって。
そんな自分に喝を入れるために書いたのが「小鳥」。次の年のりんご音楽祭に出るという目標を決めたのもその時期です。奏人心はすごく人に恵まれてきたバンドなので、まわりに頼ってばかりじゃなくて、自分たちの足で立つことを大事にしたいと思ったのも大きかった。「私なにやってるんだ!」と思えたことで、そういう苦しい時期を乗り越えられたような気はしています。
——りんご音楽祭(2026年9月開催/取材時は開催前)はオーディションで出場権を勝ちとったそうですが、夢を叶えるのが早すぎませんか!?
あげは(Vo./Gt.) (笑)。出演できてすごく嬉しいです。りんご音楽祭は高校生のころから憧れていて、eastern youthやカネコアヤノやダイバーキリンのライブ動画をYouTubeでよく観ていたので。自分の憧れの人たちが出ているステージに自ら挑戦できるチャンスがあるんだったら、そこを目指さない手はないと、寒い日に思った記憶があります。
有斗夢(Vo./Ba.) 僕は壁にはずっとぶつかり続けていますね。どの段階にいても「ライブの出来があんまりやな」とか「歌をもっとこうしたいな」みたいなのはあります。 ただ、このバンドをやるうえで「壁から逃げ続けない」っていうのは本気で大事にしていて。僕は昔から飽き性だし、いつもフラフラどっか行っちゃうような性格なんですけど、それでも「逃げ続けない」「乗り越えたい」と思えるのは、音楽の素晴らしさのおかげ。一貫してずっと音楽に救われているなと思いますね。
——それが根底にあるから、苦しくても逃げずになんとか立ち向かえているという。バンドを始めるまでは、誰かの音楽に救われる経験が中心だったと思いますが、自分で音楽を奏でるようになって、自分たちの音楽に救われていると感じることはありますか?
有斗夢(Vo./Ba.) 僕はけっこうありますね。歌っていて泣きそうになる瞬間。 感情がここまで高ぶる瞬間って人生で何回あるんだろう、バンドをやっていなかったら何回あったんだろう、みたいな。そういうところで救われていますね、自分がバンドに。
あげは(Vo./Gt.) ライブで泣きそうになるとき、私もあります。この間、実家を出てから初めて親がライブを観にきてくれたんですけど、「それがすべて」の家族の歌詞のところでふと目が合ってしまって、泣きましたね。何度も親の前でやっている曲ですが、タイミングがタイミングだっただけに。
一翔(Dr.) 僕はバンドが生命線というか生きがい。有斗夢と同じく僕も飽き性で、興味ないものは本当にどうでもいいと思うタイプなんですけど、この3人でやっているバンドや音楽にはすごく興味をそそられるし、楽しいんです。そういった面で僕は奏人心に支えられているなと思いますね。
——バンドの存在そのものに生かされているんですね。自分たち以外で、支えられたり刺激を受けたりしているアーティストはいますか?
有斗夢(Vo./Ba.) 直接関わりはないけどすごく好きなのは、SYAYOSとテレビ大陸音頭。めっちゃ仲良くてお互いに切磋琢磨しているバンドでいうと、福岡のpudelhundsとか爛漫天国とか、たくさんいます。
一翔(Dr.) 僕も爛漫天国ですね。音楽性もドラムもすごく好きだし、学ばせてもらっています。
あげは(Vo./Gt.) 私はさっきも移動中に聴いていた、福岡のシナプスというバンド。ギターボーカルの八丸於冬さんの歌がめちゃくちゃいいんです。あとは、今年のフジロックのROOKIE A GO-GOにも出演した岩崎桃子さん。同じ福岡の方なので以前から知っていたんですけど、いまは岩崎桃子財団というバンドセットでも活動されていて、最近の活躍ぶりやライブの発展の仕方がすごいなと思いながら注目しています。
聴く人のイメージを広げ、変化し続けていく
——奏人心というバンドを、これからどんなバンドにしていきたいと思っていますか?
有斗夢(Vo./Ba.) 僕はやっぱり、フィジカルに訴えかけるバンドでありたいですね。僕自身、音楽の原体験がライブハウスやイヤホンの中の爆音だったので、僕たちの音楽も肌で感じてもらいたいという思いが強いです。
あとは最初にも言ったように、イメージが広がるバンド。「感じてはいるけれど言葉にできていないこと」ってたくさんあると思うんですけど、僕たち一人ひとりが自分の世界を通じてそれを表現したときに、いろんな人のイメージがさまざまに広がっていくような…。奏人心のことを「こういうバンドだ」と思う人もいれば、別の人は「いや、こんな感じじゃない?」と思うみたいな、そういうバンドはすごく柔軟で魅力的だなと思います。
——これからバンドが大きくなるにつれて、「奏人心はこう」とレッテルを貼られる機会も増えていくのかなと思いますが、それもはねのけていくような柔軟性を持っていたいと。
有斗夢(Vo./Ba.) まぁ、レッテルとか、僕たちを形容する言葉とかは、自由に貼ってもらってかまわない的なところはあるんですけど。理論は感動のあとに続くものだと思っていて、たとえばGコードとかも感動のあとに名づけられたものだったりするので。僕たちの音楽がその人にとって感動できるものであれば、どう形容されても気にならないとは思いますね。
あげは(Vo./Gt.) 私も、変化し続けたいというか、立ち止まりたくない気持ちはすごく強くありますね。これまでにEPを3作品リリースする中で変化し続けてきたように、この先もずっと追い求めていきたい。そんな私たちを観てくれるお客さんの数も、これから増えていくといいなと思っています。
一翔(Dr.) 僕はやっぱり、メジャーデビューして売れたい。
——いいですね、具体的。
一翔(Dr.) 音楽でお金を稼いで、奏人心をずっと継続させることが僕の目標なので、大きな会場やフェスにたくさん出演して僕たちの音楽を知ってもらうことがまずは重要だと思っています。
——東京でのライブも期待しています。昨年10月の下北沢THREEでのワンマンも拝見しましたが、熱気がすごかったですよね。海外のお客さんも多くて。
あげは(Vo./Gt.) 初めての東京ライブで緊張もあったんですけど、思っていたよりお客さんの空気が温かくて、すごくやりやすかったです。ライブ後に話しかけにきてくれる人も多くて、「伝わったんだな」と思うと嬉しかったですね。
有斗夢(Vo./Ba.) 地元福岡のライブハウスでライブをしていても、海外観光客の人たちが入ってくることがよくあるんですが、この前はスキンヘッドに刺青のいかつい人から「すごくよかった」「あなたたちNirvanaになれる」と言ってもらいました。
——すごい。奏人心はインディーデビュー時から海外でも反響が大きかったので、海外でのライブのチャンスもすぐに訪れそうですね。では最後に、2027年の目標をぜひ。
有斗夢(Vo./Ba.) いちばんの目標は、自分たちが「最高だ」と思える曲を作る。そしてそれをリリースして聴いてもらう。やっぱりそこですね。あとは映像作品も出したいと思っていて、準備を進めているところです。ライブやイベントにもたくさん出演したいですし、奏人心の音楽をもっと多くの人に知ってもらうための活動をしていきたいです。

photo by Toshiki Otsuka
(取材/文・三橋温子)
MESSAGE
インタビュー後、りんご音楽祭2026に出演した奏人心からコメントが到着。
初のフェスで はじめての長野。 朝から雨で タクシーの運転手さんも 「松本でこんな雨はめずらしい」と言うくらいの雨でした。 長く、時に激しく、 ひたすら降り続ける雨でしたが、 そんな中、最高のライブでした! 長野の自然の中 大きな根を張る樹木、川や透き通る風、そんな中で演奏したのが忘れられません。 人が人のために鳴る音楽と 人が人のために作る場所 心地よく繋がったまま。 人の手で作られたぬくもりと 静かでタフな自然の命の気配 ステージから出る止まる事を知らない僕達のエネルギーが 木々の葉や体や心を揺らしていた事がとても嬉しかった。 もう一度あの空気を吸って歌を歌いたい。 少し浮かせれば太陽のように赤い りんごに噛みつきたい つぶやくような霧雨の中 また行きたいな! とメンバーで話しました。 奏人心
INFORMATION
PROFILE

奏人心(そうとしん)
福岡で活動する3人編成ロックバンド。メンバー全員、今年21才になる。原風景から貰う日常へのメッセージを自由な表現で鳴らしている。
2024年11月にファーストEP『SEARCH感受YOUTH』、2025年8月にセカンドEP『風がゆく若色の街』をリリース。アメリカ、イギリス、カナダ、スイス、インドネシア、スペイン、フィンランドのメディアで取り上げられ、アメリカ、カナダのラジオ局ではヘビー・ローテーションになる。
2025年~2026年、ソング・ライティングが評価され、総合カルチャーサイトReal Sound「ロック好きライター/インフルエンサーが選ぶ邦ロックベストソング」にランキングイン! さらには音楽ライター内本順一氏リコメンドによる「2025年ベストソング」に選出される。
2026年にはタワーレコードMikiki「注目の新人アーティスト」に選ばれ、3月には九州最大のサーキットフェス「ONTAQ」に出演! 初出演にもかかわらず、ほぼ全て新曲で挑んで周囲を驚かせた。
福岡の若手最前線4バンドと若いオーディエンスによる新しいスタジオライブ『新世代前線』開催! 情報解禁後、翌週決行! 大きなスタジオが超満員! ライブハウスには来れないローティーンが集まり、大成功となった。開催後、話題になり、全国の若いライブシーンから注目が集まる。福岡から新しいロックがはじまった。
ロックマガジン『WEB DONUT』では、「若きオルタナ詩人 永松有斗夢(奏人心)‟なぞる感覚と道標”」を連載中。
X @soutosin6969
Instagram @soutosin6969
RELEASE

奏人心 3rd EP
『kioku no naka』
リリース日: 2026年9月9日(水)
形態: CD / 配信
価格: ¥1,400(税抜¥1,273)
収録曲: 全4曲
レーベル: Beat Happy
01. 惑星の呼吸
作詞:永松有斗夢、山路あげは
作曲・編曲:奏人心
02. 小鳥
作詞:山路あげは
作曲・編曲:奏人心
03. SAYONARA.
作詞:永松有斗夢
作曲・編曲:奏人心
04. Ma魔法hou
作詞:永松有斗夢
作曲・編曲:奏人心




