【八汐舞インタビュー】注目の次世代女優、芯のある透明感をまとった17歳の素顔

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昨年末に公開された1本のMVに、美少女が出演していると話題だ。

17歳の新人シンガーソングライター・日菜が歌う楽曲『かなわない』のMVのなかで、物憂げな女子高生を演じる彼女は、TikTokフォロワー10万人以上を抱える注目女優・八汐舞(やしおまい)。幼いころから映画やCMに出演し、本格的に芸能活動を始めるために昨年鹿児島から上京してスターダストプロモーションに所属。今後の活躍が期待される、まさに原石と呼ぶにふさわしい存在だ。

透明感をまとい取材現場に現れた彼女は、礼儀正しく謙虚に、それでいて芯の強さものぞかせながらインタビューに答えてくれた。MV撮影時のエピソードから好きな音楽、女優としての目標など、素顔も垣間見えるインタビューの全貌をお届けする。


小学生で芸能界デビュー、そして上京
——子どものころから芸能活動をしていたそうですね。どんなきっかけで芸能界に入ったのですか?

昔からテレビが好きで、父に「アナウンサーになったら?」と言われていたんです。そこからだんだん女優さんに憧れるようになり、小学3年のときに芸能事務所のオーディションを受けて合格しました。

——女優のどんなところに憧れたのでしょう。

人の感情を動かすことができるところです。あと、お芝居のなかで実際に役に入り込むことで、いろんな人生を体験してみたいという気持ちもありました。

——もともと好奇心が強い性格?

興味はもつけど続かないタイプです(笑)。新体操や剣道、ダンスなどいろいろ習ってきましたが、いまでも好きで続けているのはお芝居とお料理くらい。幼稚園のとき、おじいちゃんが畑で育てた野菜を使ってよくおままごとをしていて、料理やお菓子作りはいまも大好きです。

——芸能事務所に入ってからはどんなお仕事をしてきましたか?

最初に出演させていただいたのはCMのお仕事でした。当時お世話になっていた事務所さんでレッスンを受けて挑戦した、はじめてのお芝居です。その後、小学6年のときに映画『ゆずの葉ゆれて』のオーディションに受かり、主人公の少年のお姉ちゃん役を演じさせていただきました。有名な俳優さんや大人のスタッフさんがたくさんいる現場で最初は不安でしたが、みなさん温かく接してくださり、素敵な経験になりました。

——それから約5年後に上京するわけですね。

はい。中学時代は演技レッスンには通っていたんですけど、お仕事はお休みしていて。人前に出るのが恥ずかしいと思ってしまう年ごろだったんですよね。でもやっぱりこの仕事をやり遂げたいと思い直して、高校2年になった春に上京しました。行く日を決めたあとに緊急事態宣言が出てしまい、スケジュールを調整しなくちゃいけなくなったりもしたんですけど。

——無事に上京できて、これからの活動が楽しみですね。今後はどんな女優を目指したいですか?

憧れの女優は長澤まさみさん。『コンフィデンスマンJP』で好きになって、全作品観ています。とくに『海街diary』が大好きなんです。どんな作品でもその役にぴったり合う演じ方をされていてすごいと思います。私も自分自身の殻を破って、いろんな役柄を演じられる女優になりたいです。そうすれば自分の新しい一面を見つけることもできるし、お仕事を通して自分を磨いていける気がします。

あとは、お洋服が好きなので、モデルのお仕事とかもできたら…。目標を持って、これからいろんなお仕事に挑戦したいです。

同世代の女の子のリアルな心情を描く
——シンガーソングライター・日菜さんの楽曲『かなわない』のMVについてですが、プロデューサーのささかわゆうごさんが舞さんのTikTokを観て出演オファーをしたとお聞きしました。

はい。まずはみなさんに私の名前と顔を覚えてもらいたかったので、昨年6月にTikTokとInstagramを始めたんですが、その翌月にささかわさんからご連絡をいただきました。もともと音楽が好きで、MV出演は憧れだったので嬉しかったです。発信することは大事だなぁと改めて思いました!

——日菜さんは舞さんの1学年上ですね。同世代の日菜さんが奏でる音楽はどんな印象でしたか?

声が素敵で、聴いていて眠れちゃうくらい落ち着きます(笑)。『かなわない』という曲にもすごく共感しました。「神様、どうにかしてよ」と投げやりな気持ちになるのはとてもわかります。自分と同世代の女の子のMVに出演できてとても嬉しいです。

——MVでは、学校を抜け出して海に向かう女子高生を演じています。役作りでのこだわりは?

不良っぽい女の子じゃなくて、一般的な女の子が学校を抜け出す意外性を意識しました。曲を聴いてそういうイメージを抱いたんです。

人間観察が得意で、普段からまわりを観察して「あの子だったらこういうことするだろうな」と考えたり、映画に出てくる俳優さんから勉強させていただいたりしています。今回は自分と重なる部分も多かったので、同世代のみんなが日常でなんとなく思っていることを描けたらいいなと思って、指示をいただくだけではなく自分で考えて動けるようにがんばりました。

——とくに印象に残っているシーンはありますか?

好きなのは海でのラストシーン。本当はもっと早い時間帯に撮影する予定だったんですが、少し時間が押して暗くなってしまって。でも、日が暮れることで1日の流れがよりわかるようになって、女の子の日常や心情をよりリアルに描けたんじゃないかと思います。

これは裏話なんですけど、アイスを落とすシーンがあるじゃないですか。あれ、溶けるタイミングが難しくて何本も買っていただいて撮影したんです。うまく落ちたときはみんなで喜び合いました(笑)。

『かなわない』Official Music Video
日菜
youtube動画

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邦ロックからヒップホップ、K-POPまで
——普段はどんな音楽を聴いていますか?

いろんなジャンルの音楽を聴きます。邦ロック、ヒップホップ、洋楽、K-POP…。プレイリストもいろんな言語であふれてます(笑)。兄も音楽好きで、お兄ちゃんが音楽を流していると「私の携帯?」と思うくらい趣味が似ています。

——好きな曲やアーティストは。

好きな曲はSALUさんの『First Dates』。TikTokで流行っていて、中学2年のときに知りました。2番の歌詞がすごく男前で、「カッコいい! ついていきたい!」と思ってしまいます。GReeeeNの『道』も好き。夜にランニングしながらよく聴くんですけど、疲れて歩きたいと思ったときも、この曲を聴くと「走らなきゃ!」と奮い立たされます。

シンガーソングライターだとあいみょんさん、足立佳奈さん、MACOさん、井上苑子さんなど。バンドだとbuck numberやクリープハイプが好きです。

——日菜さんもあいみょんやbuck numberが好きと言っていました。ライブには行ったりしますか?

中学1年のとき、マリンメッセ福岡でBTSを観ました! 小学生のころからBTSが好きで、ファンクラブにも入っていて。とくにテテ(V)さんが好きです。顔も、おしゃれなところも、ちょっと抜けているところも(笑)。

ずっと辛いものが苦手だったんですが、韓国を好きになってから食べられるようになりました。いまではキムチ鍋もできます(笑)。一昨年はじめて家族で韓国旅行に行けて楽しかったです。

——新しい音楽と出会いたいときはどうしていますか?

友達が教えてくれることが多いですね。おすすめの曲を勝手に携帯に入れられたり(笑)。TikTokの音楽アカウントをフォローしていて「いい曲だな」と気になることもあります。

ゆったりとした曲よりテンポのある曲が好きです。あとは歌詞も大事。「会いたい」を違う言い回しで歌ったり、語彙力のある歌詞に惹かれます。

——ということは小説もお好きそう。

好きです! 印象に残っているのは村田沙耶香さんの『コンビニ人間』。じわじわくる怖さというか、文字で書かれていない部分を頭で想像する怖さというか、あんまり読んだことがないテイストの小説でした。

——芥川賞受賞作ですね。わたしも読みましたがおもしろかったです。音楽、読書、料理のほかに好きなことはありますか?

FUJIFILMのミラーレス一眼を持っていて、いい景色やなにかの瞬間を写真におさめるのが好きです。カシャッとシャッター音が鳴るのが気持ちいいんです。

年齢を重ねるごとに芯のある女性へ
——上京してみて、東京での生活はどうですか?

すでにホームシックです(笑)。地方ならではの狭いコミュニティが心地よかったんですよね。でも、コロナ禍が明けたらもっといろんな場所に行けると思うので、早く東京を満喫したいです。フェスにも行ってみたい!

——フェス、最高ですよ。再開したらぜひ! では、生活のなかで幸せを感じる瞬間はどんなときですか?

寝る前の時間です。本を読んだり、SNSを見たり。お気に入りの間接照明を置くなど寝室にこだわっていて、リラックスして過ごすようにしています。

——女優として、ひとりの人として、人生で大切にしていることがあれば教えてください。

「一日一善」。もともとは礼儀に厳しい両親から教わったことですが、きちんとお礼を言ったり、些細なことにも気を配ったり、自分も相手も気持ちよく過ごせるように心がけています。きれいごとに聞こえるかもしれませんが、相手のためにしたことは結果的に自分のためになるとも思っています。

——芸能界でも普段の生活においても、素敵な心がけですね。最後に、未来ある10代の舞さんがこれからどんな人生を歩んでいきたいか、ビジョンを聞かせてください。

中学時代、まわりの目を気にしすぎていた時期があり、ほかの人のために本当の自分を出さないようにすることの苦しさを知りました。だから、これからは自分のために生きることを大切にしたい。自分のために堂々と生きることで、ほかの人の力にもなれるような存在になることが理想です。年齢を重ねるごとに芯のある女性へと成長していきたいです。

(取材/文・三橋温子)


PROFILE

八汐 舞(Mai Yashio)

2004年10月15日生まれ。鹿児島県出身。スターダストプロモーション所属。趣味は料理とカメラ、ファッション。東京へ上京した頃に始めたTikTokが、現役女子高校生ながらわずか半年足らずで10万2000人フォロワーを超え、出演待機作も多数控えるなど、今ティーン世代を中心に大注目の鹿児島ガール。